組写真・トリミング・考え方 2013年11月「いちょうの葉」

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トリミングで、組写真のパーツを作る

私は、いつも思っています。
「組写真を組む」ということは、組写真で表現したい「ものがたり」を作り上げるための、3枚のパーツをトリミングで作り、それらを組み合わせて、組み立てていくことだと。

▼ 下の組写真が、2013年11月に展示した「いちょうの葉」です。

初めに、一番上の写真から説明して行きます。
▼ 下の写真を見てください。

この写真は、大阪の高津宮の近くで撮影しました。
ジャンバーのフードにイチョウの葉っぱをお母さんに入れてもらい、とても嬉しそうに歩いていました。
あまりに可愛いので、写真を撮らせていただきました。

▼ その時の写真が下の写真です。

この写真では、何が主役なのかがはっきりしません。だから、フードのイチョウの葉っぱのところをトリミングで切り取りました。
女の子と、帽子とジャンバーのフード、そして、イチョウの葉っぱです。


レタッチは、露光を上げて、コントラストも上げています。そして、フードの中のイチョウの葉っぱの黄色を強調したかったので、自然な彩度もかなり上げています。

私が使っている写真編集ソフトは「Lightroom」(ライトルーム) です。

Many・Thanks 「Lightroomのトリミングツールの使い方」はこちらです。


ちょっとここで

⭐️ 私の撮影する写真は、ほとんどが、スナップ写真です。スナップ写真は、スナップ写真でしかありません。
このスナップ写真を、組写真のパーツに作り上げていくには、どうするか?

ここで、トリミングなのです。
トリミングによって、一枚の写真の中の主人公をはっきりさせて、組写真の表現意図にあったパーツを、作っていきます。


⭐️ ここでちょっと
私は撮影の際、いつもセンターピント撮影します。スナップ写真が多いいせいでもあるのですが、
シャッターチャンスを逃さないためです。
「あっ!」と思った時に、逃さず、迷わず、シャッターを押すためです。
「ROW [ ロウ ]( 生 )」画像で撮影していれば、「どんなトリミングも怖くない」という勢いです。

* スナップ写真の撮影の仕方の参考に、ぜひ合わせてお読みください。 
Many・Thanks 「スナップ写真とレンズ」は、こちらから

SHASHIN・65
65歳からの写真を楽しむ練習 3「スナップ写真 1」は、こちらから

SHASHIN・65
65歳からの写真を楽しむ練習 4「スナップ写真 2」は、こちらから




そのためには、撮影の際に、「ROW [ ロウ ]( 生 )」画像で撮影しておくことが大切です。
すると、どんなトリミングでも画像が荒れる心配はほぼありません。A3にプリントするぐらいは全く問題ないです。
そして、もう一つ大切なことは、撮影の際、センターピントで撮影しておくことです。




次に、組写真の真ん中の写真を説明していきます。
▼ 下の写真を見てください。

この写真は、大阪西梅田のビルの谷間で撮影しました。もう5時半過ぎていて、そろそろ帰ろうかと思っている時に、ふと、空を見上げてみると、飛行機雲。

飛行機にピントを合わせてシャッターを切りました。思いのほか、イチョウの枝と飛行機雲の位置が良いバランスをとっている写真だと思いました。とてもいいタイミングで、写真を撮らせてもらったという感じです。
当たり前なのですが、飛行機はとてもスピード速いので、この一枚だけです。

この写真は、加工しています。
レタッチで、ホワイトバランス設定から、蛍光灯を選び適用しています。次に、露光を上げて、コントラストもかなり上げています。それによって、青い空に、白い飛行機雲が浮かび上がっています。

この写真は、3枚の組写真の表現意図として、青、を意識したからです。



▼ 下の写真が、実際に撮影したトリミングなしの写真です。

左上と右下に、ビルが映り込んでいます。だから、思い切って縦にトリミングをしました。そして、飛行機雲の端がちょうど右上角に来るようにしています。だから、飛行機雲が、とても長く感じませんか?
長さを感じられるようにするには、写真の角に端がくるようにしてトリミングをするといいと思います。

私が使っている写真編集ソフトは「Lightroom」(ライトルーム) です。

Many・Thanks 「Lightroomのトリミングツールの使い方」はこちらです。


最後に組写真の一番下の写真を説明していきます。
▼ 下の写真を見てください。

この写真は、御堂筋のイチョウの木です。
撮影にいったのがとてもタイミング良かったみたいで、もう一面の黄色い色で圧倒されました。
写真の中、右下に黒い幹が入っている事で、この写真がしまって見えていると思います。
私にしては、珍しいことに、この写真は、ノートリミングです。

これ以来、イチョウの木のこの黄色に巡り合ってはいません。
同じ木でありながら、毎年違う・・・・。
それが、自然界なのでしょう。

レタッチは、露光を上げて、綺麗な黄色を出して、その分コントラストを上げています。
そして、コントラストを上げた分、シャドーと黒レベルを下げています。




ここで、もう一度、
▼2013年11月に展示した「いちょうの葉」の組写真を見てください。

この組写真は、題名のように「いちょうの葉」でまとめています。

黄色いイチョウの葉で、まとめようと真ん中の写真をかなり探しました。地面一面にイチョウの黄色い葉っぱが敷き詰められている写真とか・・・・イチョウの木の幹と落ち葉・・・・などなど・・・・。
どれも、おさまりきらなくて・・・・。

実を言うと、真ん中のイチョウの木と飛行機雲の写真は、7月に撮影しています。だから、葉っぱの色は、本当は、緑なのです。だからそれもあって、ホワイトバランスの設定から蛍光灯を選んで、青色にしました。飛行機雲が綺麗に白く表現でき、シルエットで見てもいちょうの木だとわかりますよね。同じような、黄色のイチョウの葉の写真で組むよりインパクトがあるように思いました。

それから、色ですね。
赤、青、黄、です。ちょっと信号みたいなのですが、かえって、ひらたく、素直にわかりやすくて良いかもしれないと思いました。

これらの写真を撮影できる瞬間にその場に居合わせてもらえた事に感謝です。


あなたは、めぐり逢いを、偶然を、必然を感じていますか?




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