組写真・作り方・考え方 2017年 8月編 [ 2 ]「 光をあびて」

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3枚の写真で、組写真を作り
「ものがたり」を表現していく

▼ 下の組写真が、2017年 8月に展示した「 光をあびて」です。

樹々のすきまから こぼれ来るやわらかな光
木の葉のすきまから 見える空
樹々のすきまに やわらかな風がわたり
木の葉は 時に鳥になり舞い落ちる

鳥は翼を羽ばたかせ 舞い上がり
空高くにある 気流を見つけ
翼を広げ ゆっくりと旋回する

丸い空気の中で ゆっくりと大きく息を吸い込み
丸い時の流れを 身体にいっぱい取り込んでいた

光をあびるガラス張りのビル
直線的な光 ビルの谷間をふく強い風
多くの人が 何かに追われるかのように
足早に行きすぎていく

四角い空の下で 四角い時の流れの中で

御堂筋のイチョウに並木は
50年後 大木となり
変わらぬ並木であり続けているだろうか





前回の続きです。
組写真「光をあびて」の真ん中の写真の説明をしていきます。
▼ 下の写真を見てください。

この写真は、大阪の都島にある「蕪村公園」の近くで撮影しました。
「蕪村公園」の東側にある土手を自転車が走り去るのが面白くて、自転車が通るたびにシャッターを押していました。そんな時、カモメの鳴き声に気づき見上げた空に、翼を広げて旋回する3羽のカモメを見つけました。
かなり高くを旋回していたのでうまく撮影できるかわからなかったのですが、シャッターを押しました。


▼ 下の写真を見てください。
実際に撮影した写真です。

組写真の真ん中の写真にこのカモメの写真を選んだのは、一番上の並木の写真と一番下のビルの写真の上空をカモメが旋回しているという設定です。

人々が生活している、生きているところを、空高くから見ている、眺めているという感じです。

まず、
3枚の組写真の真ん中の写真として、どうトリミング、レタッチをしていけばいいかを考えました。

その結果、
写真の左から右へと飛んでいる姿にしたいと思ったのと、3羽のカモメの一番下のカモメが先頭を飛んでいるようにしたいとの思いから、写真を垂直方向と水平方向に反転しています。


▼ 下の写真を見てください。
垂直方向と水平方向に反転した写真です。


そして、
一番上のカモメの翼の角度も、上の翼が下の翼より前に来ている方が向かっている感じがでると思い、トリミングの際、切り取る角度を変えました。

次に、
空の色を、一番上の並木の写真の空の色と、一番下のビルの写真の空の色と合わせるように、
レタッチで露光をかなり上げて、その分コントラストを上げています。
それから、
ハイライトとシャドーを下げて、最後に、自然な彩度をかなり上げて空の青さをだしています。



トリミングと、レタッチをした写真が、
▼ 下の写真です。

いかがですか?
一番上のカモメの翼の角度が変わっているのがわかりますか?

ちょっとのことですが、ずいぶんと写真の感じがかわってきます。

このように、
今からトリミング、レタッチをしようとしている写真をどのように仕上げていきたいのか、あなたの中でしっかりとしたイメージを持つことが大切です。



*トリミングでお悩みの方、ぜひ参考に合わせて、お読みください。
KUMISHASHIN
「組写真・トリミング・考え方 2013年4月 足もと」は、こちらから

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「組写真・トリミング・考え方 2013年5月 若者 」は、こちらから

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「組写真・トリミング・考え方 2013年7月 通りすがり 」は、こちらから

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「組写真・トリミング・考え方 2013年9月 白の時 」は、こちらから

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「組写真・トリミング・考え方 2013年11月 いちょうの葉 」は、こちらから



私が使っている写真編集ソフトは「Lightroom」(ライトルーム) です。

* Many・Thanks 「Lightroomのトリミングツールの使い方」は、こちらです。



⭐️ ここでちょっと
私は撮影の際、いつもセンターピントで撮影します。スナップ写真が多いいせいでもあるのですが、
シャッターチャンスを逃さないためです。
「あっ!」と思った時に、逃さず、迷わず、シャッターを押すためです。
「ROW [ ロウ ]( 生 )」画像で撮影していれば、「どんなトリミングも怖くない」という勢いです。

*スナップ写真の撮影の仕方の参考に、ぜひ、合わせてお読みください。 
* Many・Thanks 「スナップ写真とレンズ」は、こちらから

SHASHIN・65
65歳からの写真を楽しむ練習 3「スナップ写真 1」は、こちらから

SHASHIN・65
65歳からの写真を楽しむ練習 4「スナップ写真 2」は、こちらから





最後に、組写真全体について説明していきます。
もう一度、
▼ 下の2017年 8月に展示した「光をあびて」の組写真を見てください。

私の組写真を展示する場所は、会議室の柱なので A3 の写真が 3枚縦に並びます。

いつもの組写真だと、人物の写真を決めて、一番上の写真と、一番下の写真を決めていくのですが、
この「光をあびて」の組写真は、例外で、一番上の写真と、一番下の写真を、自然なものと人工的なものとの対比で組んでいこうと考えました。
その理由は、並木の写真の三角形とビルの写真の三角形が、角度は少し違いますが、類似している点と、被写体との距離感が似ている点です。

そこで、
私のいつも言っている「遠い写真」を3枚目の写真にして組写真を組んでみたのです。
そうすることによって、
真ん中の写真で、ちょっと息を抜く事ができ、風を感じる組写真になったと思います。

距離感の違う写真で組写真を組んでいく事がとても大切だと思います。


あなたも、いつもと違うかたちで組写真を一度考えてみてはいかがですか?



前回の、
組写真 2017年 8月編 [ 1 ]「光をあびて」の説明は下のところから、
KUMISHASHIN
 「組写真 作り方 考え方 2017年 8月編 [ 1 ] 光をあびて」 は、こちらから




KUMISHASHIN 「組写真・作り方・考え方」は、こちらから

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