組写真・作り方・考え方 2016年 6月編 [ 2 ]「人となりが」

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3枚の写真で組写真を作り
「ものがたり」を表現する

「 人となりが 」

▼ 下の組写真が、2016年6月に展示した「人となりが」です。

人となりが

大阪城公園で撮影をしていると
どこからともなく 太鼓の音が聞こえて来る

音をたどり歩いて行くと
太鼓の練習を若い方としていた
こうして 受け継がれていくのだろう

太鼓の音は好きです
お腹に響くあの音は 心をゆさぶる
日本人の原風景の中に ちゃっかり鎮座している

太鼓を 打つ 叩く
若い時はそうかもしれないが しかし
年を重ねていくうちに やはり
「太鼓を 奏する」に なるそうです
私の人生も そろそろ
「豊かな音色を奏でて 行きたいものだなぁ」と
思いつつ 我が身の奥を探ってみる








前回の、続きで右上の写真から説明していきます。。
▼ 下の写真をみてください。

京都「東福寺」から、「泉涌寺(せんにゅうじ)」に向う途中で撮影しました。
小雨が降っていたので、黒の瓦の色がみずみずしく撮影されています。

この写真は、和太鼓が奏でる「音」を表現しています。

左のバチを振っている人の写真から、表現意図の要素として、和太鼓の「音」を思いました。
その音を表現するには、どんな写真がいいのか?
和太鼓の、連なって響いてくる音をイメージし、この写真だと組めるのではないかと思いました。

それから、中心となる色が、黒、だと言うところからも、この写真にきめた要素です。



⭐️ ここでちょっと

私は撮影の際、いつもセンターピントで撮影します。スナップ写真が多いせいでもあるのですが、
シャッターチャンスを逃さないためです。
「あっ!」と思った時に、逃さず、迷わず、シャッターを押すためです。
「ROW [ ロウ ]( 生 )」画像で撮影していれば、「どんなトリミングも怖くない」という勢いです。

*スナップ写真の撮影の仕方の参考に、ぜひ、合わせてお読みください。 
Many・Thanks
「スナップ写真とレンズ」は、こちらから

HAERUSHASHIN
 3「スナップ写真の撮影について 1 」は、こちらから

HAERUSHASHIN
 4「スナップ写真の撮影について 2 」は、こちらから


私が使っている写真編集ソフトは「Lightroom」(ライトルーム) です。

* Many・Thanks
「Lightroomのトリミングツールの使い方」は、こちらです。






▼ 下の写真をみてください。実際に撮影した写真です。

この写真では、表現意図の要素があいまいなので、トリミングによりハッキリさせていきます。

私は、組写真の表現意図の要素を明確にして、組写真を組み上げていくための、パーツを作るために、トリミングは、欠かせないものだと思っています。

横位置で撮影したのですが、左のバチを振っている人の写真に合わせるために、縦位置でトリミングをしました。
その際、瓦の連なっている端の部分が、縦位置の写真の左下角にくるように、トリミングのする場所を決めました。
そうする事のよって、写真の左下の角から、右上の角まで、対角線に瓦の連なりが続いて写真に広がりが出ているようになったと思います。


私が使っている写真編集ソフトは「Lightroom」(ライトルーム) です。

* Many・Thanks
「Lightroomのトリミングツールの使い方」はこちらです。

*トリミングでお悩みの方、ぜひ参考に合わせてお読みください。
KUMISHASHIN
「組写真・トリミング・考え方 2013年4月 足もと」は、こちらから

KUMISHASHIN
「組写真・トリミング・考え方 2013年5月 若者 」は、こちらから




▼ 下の組写真のように、写真を組んだ時に、和太鼓から音がしているような感じがしませんか?

この瓦の連なりが、和太鼓の音の連なりを表現しています。

レタッチは、コントラストを上げて、ハイライトをかなり下げています。

私が使っている写真編集ソフトは「Lightroom」(ライトルーム) です。

* Many・Thanks
「Lightroomのトリミングツールの使い方」はこちらです。






次に、右下の写真を説明していきます。
▼ 下の写真をみてください。

この写真は、バチを振っている人の性格を表現しています。

力強く、太い根で上にある木の本体を支えている、何物にも動じない心の強さを表し、根の間から出ている緑の芽に、若い方に引き継がれていく和太鼓の伝統を思うことができると思います。






▼ 下の写真が、撮影した写真です。


撮り貯めた写真の中に、このような地面に露出した根っこの写真があったのですが、今ひとつ力強さに欠けていたので大阪城に撮影に行きました。
イメージに合った根っこを、大阪城天守閣に向かって左の所で見つけて撮影したのが上の写真です。
撮影した時間が、午後5時ごろだったので、西陽をうけて根っこの黒い影がくっきり写っているところが、この組写真にピッタリだと思いませんか?



トリミングによって、太い根のところを切り取って、
レタッチは、露光を下げて、コントラストと黒レベルをかなり上げて、ダークな感じに仕上げています。




* Many・Thanks
「Lightroomのトリミングツールの使い方」はこちらです。





もう一度、
▼ 下の組写真をみてください。

バチを振り、和太鼓を奏でている。

その音色は、空気を響かせ、連なり、木霊していく。

その何ものにも動じない心意気は、次の世代に確かに引き継がれている。

という「ものがたり」になりました。





前回の、
組写真2016年6月編 [ 1 ] 「人となりが」の説明は、
KUMISHASHIN
「組写真・作り方・考え方 2016年 6月編 [ 1 ]  人となりが 」は、こちらから




Many・Thanks
「スナップ写真とレンズ」は、こちらから

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「組写真・作り方・考え方」は、こちらから

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「映える写真を撮影!」は、こちらから

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