3枚の写真で組写真を組み
「ものがたり」を表現する
「 光をあびて 」
▼ 下の組写真が、2017年 8月に展示した「 光をあびて」です。
樹々のすきまから こぼれ来るやわらかな光
木の葉のすきまから 見える空
樹々のすきまに やわらかな風がわたり
木の葉は 時に鳥になり舞い落ちる
鳥は翼を羽ばたかせ 舞い上がり
空高くにある 気流を見つけ
翼を広げ ゆっくりと旋回する
丸い空気の中で ゆっくりと大きく息を吸い込み
丸い時の流れを 身体にいっぱい取り込んでいた
光をあびるガラス張りのビル
直線的な光 ビルの谷間をふく強い風
多くの人が 何かに追われるかのように
足早に行きすぎていく
四角い空の下で 四角い時の流れの中で
御堂筋のイチョウに並木は
50年後 大木となり
変わらぬ並木であり続けているだろうか
まず、組写真「光をあびて」の一番上の写真から説明していきます。
▼ 下の写真を見てください。
この並木の写真は、大阪城公園の東外堀にあるメタセコイヤの並木を下から見上げて撮影しました。
撮影したのが4月だったので芽吹いたばかりの木々の新芽の緑の葉が、太陽に照らされて輝いていたのでシャッターを切りました。
この並木の写真を撮影した時は、鳥たちがさえずり、心地いいやわらかな風が吹いていました。
この並木の写真を見ているうちに、自然の力( 秋に葉を落とし、春には新しい芽吹きをもたらす力 )と、美しさを感じて、今の大阪のビルに囲まれた空間と対比した写真とで組写真を作っていこうと思いました。
▼ 下の写真を見てください。
実際に撮影した写真です。
トリミングはほとんどしていません。
プリントする時のA 3のサイズに合わせるように、横の部分をすこしカットしているだけです。
レタッチで、木々の緑と空の青さを出しています。
空の青さを出すために、白レベルとハイライトをかなり下げています。
そして、
木々の緑を出すために、自然な彩度と彩度をすこし多めに上げています。
私が使っている写真編集ソフトは「Lightroom」(ライトルーム) です。
次に、一番下の写真を説明していきます。
▼ 下の写真を見てください。
このビルの写真は、大阪梅田のグランフロントで撮影しています。
真昼の太陽がビルにあたり光っていることろです。
一番上の並木の写真と一番下のビルの写真で組写真を組もうと思ったのは、
木々の間から見える空の自然が作り出す形のと、ビルの谷間から見える直線的な空の形との対比を表現してみたいと思ったからです。
▼ 下の写真を見てください。
実際に撮影した写真です。
組写真の表現意図にあう写真にするために、トリミングによって余計なものを取り除いて作り上げています。
写り込んでいる木と、ビルを切り取っています。
そして、
一番上の並木の写真の三角形と、同じような角度になるようなところでビルをトリミングしました。
並木の写真の三角とビルの写真の三角がなんとはなしに似ている感じがしませんか?
*トリミングでお悩みの方、ぜひ参考に合わせて、お読みください。
KUMISHASHIN
「組写真・トリミング・考え方 2013年4月 足もと」は、こちらから
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「組写真・トリミング・考え方 2013年5月 若者 」は、こちらから
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「組写真・トリミング・考え方 2013年7月 通りすがり 」は、こちらから
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「組写真・トリミング・考え方 2013年9月 白の時 」は、こちらから
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「組写真・トリミング・考え方 2013年11月 いちょうの葉 」は、こちらから
私が使っている写真編集ソフトは「Lightroom」(ライトルーム) です。
* Many・Thanks
「Lightroomのトリミングツールの使い方」は、こちらです。
このままだと、空の色が一番上の並木の写真と違ってくるので、レタッチで同じようにし上げました。
露光を少し上げた分、コントラストを上げて、次に、シャドーを下げて白レベルを上げています。
そして、
最後に自然な彩度を上げて空の色を綺麗なブルーにしました。
今回はここまです。
次回は、真ん中のカモメの写真の説明と、組写真全体の説明をしていきます。
この続きの、組写真 2017年 8月編 [ 2 ] 「光をあびて」の説明は、
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「組写真・作り方・考え方 2017年 8月 光をあびて 」は、こちらから
Many・Thanks
「スナップ写真とレンズ」は、こちらから
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「組写真・作り方・考え方」は、こちらから
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