組写真・作り方・考え方 2016年 4月編 [ 1 ]「うきうきを」

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3枚の写真で、組写真を組み
「ものがたり」を表現していく

▼ 下の組写真が、2016年4月に展示した組写真「うきうきを」です。

うきうきを

出会ったのは 大阪城の噴水の近くです
彼女はとても楽しそうに 花を摘んでいました
誰にあげるのかなぁ
一輪の花であれ 大きな花束であれ
花をいただくと本当に心が癒され
優しい笑顔になりますよね

私には 忘れられない花があります
その花は あのオレンジ色の「きんせんか」です
小さい時 祖父母が 私の花として
小さなお花畑に 種をまいてくれました
世話をしてくれたのは 全て祖父母で
私は じっと見守ることが 役目だったように思います

あれから もう 50年以上時が流れていますが
「きんせんか」の花に出会うたび 祖父母を思い出し
そして「きんせんか」の花は今だに
私の花であり続けています





⭐️ ここで、ちょっと
今から60年前の愛媛県伯方島では、農家の庭先には、必ずと言っていいほど「お花畑」がありました。
そこに、その家ならではの色々な、お花が咲いていました。
私の祖父母は、芍薬、アマリリス、鉄砲百合、鬼百合、水仙、夏には朝顔、そして、その片隅に私の花を育ててくれていました。
スタジオジプリの「となりのトトロ」に出てくるメイちゃんが、トトロからもらったどんぐりを植えて、芽が出てくるのを、今か今かと見つめている、あのシーン・・・まさしく、あの姿が、私でした。



では、組写真の説明に戻ります。

まず、始めに、真ん中の写真から説明して行きます。
▼ 下の写真を見てください。

彼女の鼻歌が聞こえてきませんか?
どんな歌でしょうかねぇ?

彼女に出会った時、「あ ! かわいい ! 」と思いシャッターを押しました。
お花を積んで、手に一杯になって・・・手からこぼれ落ちそうで・・・
でも、まだ、花を摘んでいきたい・・・



彼女の写真は、合計で6枚撮っています。
▼ 下の写真が、その時、撮影した写真です。

彼女だけでは、少し弱いので手前の木の幹を少し残し、彼女の頭を少しカットしてトリミングをしました。
今から思うと、頭をカットしすぎて息の詰まった写真になり過ぎているように思います。



▼ 下の写真を、見て下さい。

どうですか?
頭の部分を全部入れて、下の日の当たっている草の部分を少し広げることで、写真の左側に抜ける感じがして、ちょっとほっとした写真になったと思います。

トリミングのチョッとした違いで写真がずいぶん変わってきます。


私が使っている写真編集ソフトは「Lightroom」(ライトルーム) です。

* Many・Thanks 「Lightroomのトリミングツールの使い方」はこちらです。

レタッチは、露光をかなり上げて、コントラストはほんの少しだけあげて、次に、ハイライトを上げてシャドーをかなり下げています。
それによって、黒いTシャツとジーンズを履いている彼女ですが、光を感じるソフトな写真になっていると思います。


⭐️ ここでちょっと
私は撮影の際、いつもセンターピントで撮影します。スナップ写真が多いせいでもあるのですが、
シャッターチャンスを逃さないためです。
「あっ!」と思った時に、逃さず、迷わず、シャッターを押すためです。
「ROW [ ロウ ]( 生 )」画像で撮影していれば、「どんなトリミングも怖くない」という勢いです。

*スナップ写真の撮影の仕方の参考に、ぜひ、合わせてお読みください。 
Many・Thanks 「スナップ写真とレンズ」は、こちらから

SHASHIN・65
65歳からの写真を楽しむ練習 3「スナップ写真 1」は、こちらから

SHASHIN・65
65歳からの写真を楽しむ練習 4「スナップ写真 2」は、こちらから


私が使っている写真編集ソフトは「Lightroom」(ライトルーム) です。

* Many・Thanks 「Lightroomのトリミングツールの使い方」は、こちらです。


⭐️ ここで、ちょっと、「組写真とトリミング」について、

私は、組写真を組んでいく際に「トリミング」は欠かせないものだと思っています。

私の場合、ほとんどの撮影が、スナップ写真です。カメラを持ちふらっと出かける。「あっ 面白い ! 」と思ってシャッターを押します。いまだに、その何が面白いのか・・・と問われると、ちょっと言葉では説明しがたいものがあるのですが・・・その時に、心惹かれるものを撮影します。


その撮影した写真が、組写真に適しているかというと・・・そうじゃないのです。スナップ写真は、スナップ写真でしかありません。
スナップ写真は、ただの1枚の写真に過ぎないのです。
このスナップ写真を、組写真に適しているパーツに作り上げていかなければなりません。ここで、「トリミング」が必要になってくるのです。
つまり、
組写真で表現したい意図を明確にして、「その意図に適したパーツの写真を、「トリミング」で作っていく」いうことになるのです。

私は、いつも思っています。「組写真を組む」こと「組写真を完成させること」は、組写真で表現したい「ものがたり」を作り上げるための、3枚のパーツを作り、それらを組み合わせていくことだと。

この、組写真で表現したい意図に適したパーツに作り上げるために、「トリミング」は、とても大切な作業なのです。


*トリミングの参考にぜひ合わせてお読みください。
KUMISHASHIN
「組写真・トリミング・考え方 2013年4月 足もと」は、こちらから

KUMISHASHIN
「組写真・トリミング・考え方 2013年5月 若者 」は、こちらから

組写真に戻ります。

この鼻歌を歌っているような彼女の写真とどんな写真を組もうか?
歌の聞こえる写真と組めたらと・・・思っています。
色合い的には、緑と黒かなぁ
そして、遠い写真と、近い写真、です。


次回の、
上の写真、一番下の写真と、組写真全体のことの説明は、
KUMISHASHIN
 「組写真・作り方・考え方 2016年 4月編 [ 2 ] うきうきを」は、こちらから



KUMISHASHIN
 「組写真・作り方・考え方 2016年3月編[ 1 ] つながる 」は、こちらから

KUMISHASHIN
 「組写真・作り方・考え方 2015年9月編[ 1 ] 触れ合う 」 は、こちらから

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 「髪を緑に染めた65歳の心の変化は」 は、こちらから

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 「とまとが」 は、こちらから





Many・Thanks 「スナップ写真とレンズ」は、こちらから

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