組写真・作り方・考え方 2016年 1月編 [ 1 ]「素直な」

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3枚の写真で、組写真を作り
「ものがたり」を表現していく

▼ 下の組写真が、2016年1月に展示した「素直な」です。

素直な

彼女とは 大阪城の梅林で出会った
若い方なのに三脚で梅を撮影している姿が
なぜか気になり 声をかけた
驚いた事に 彼女の通っている写真の学校も
教えてもらっている先生も 私と同じだった
林先生と岩上さんの話で盛り上がり別れた
彼女にとても素直さを感じた
写真 うまくなるだろうなぁ

素直な心であり続ける事のむずかしさ
どうしても 何かが心にまとわりつく
時に忘れる事ができても 消す事のできないもの
払っても 払っても ふたたびやって来る
それでも 前を向き楽しく努力し続ける事の大切さ
老梅の枝のように まっすぐな素直な心は
忘れないでいたい






まず、彼女の写真から説明していきます。

彼女の写真を中心に、組写真を組んでいこうと思いました。
▼ 下の写真を見てください。

彼女とは、大阪城公園の梅林で出会いました。
若い方なのに、三脚を低く設定して接写をしていました。それが、とても真面目さが出ているというか・・・
その横を、通り過ぎ私も梅を撮影しているところに、撮影を終えた彼女がやってきたので声をかけました。

「三脚で写真、撮ってたね・・・真面目だね ! 」
「学校の先生が、三脚を使うように言ってたので」
「三脚って、持ち運ぶの重いでしょ・・・」
「そうだけど・・・」
「私も学校に行っていたのだけど、あなたは、どこの学校へ行っているの?」

と、話をしているうちに、
彼女が、Canonの梅田にある EOS学園 ( いおすがくえん )に通っている事がわかった。
私も実は、2011年と2012年 2年間 EOS学園に通っていました。
この写真を撮らせてもらったのは2015年です。
彼女が教わっている先生、林 巧先生、そして、お世話してくださっていた岩上さん、本当にその節は大変お世話になりました。


⭐️「人物の写真の撮影」について、少し書かせていただきます。

通りすがりの人の写真と、お話をさせていただいた人の写真とでは、写真から感じてくるものが、伝わってくるものが、かなり違ってくるように思います。
ほんの少しでも会話をしたという事が写真に現れているのだと・・・
だから、出来るだけ声をおかけして、お話をさせて頂いてから撮影をするようにしています。

しかし、これが中々難しくて・・・
声をかけて撮影するということには、かなりのエネルギーがいるように思います。
私自身が、元気でないとできない事だと、撮影をしていてつくづく思いました。

さておいて、
まず、写真を撮らせて欲しい人に声をかけます。
「どこから来られたのですか?」
とか、
「今日は、気持ちがいいですね」
とか、
彼女の場合は、話をする前に彼女の様子を見ていたので、その時の様子から何気なく声をかけています。
人によっては、声をかけると顔色が変わるので、すぐに「すみませんでした。」と言って、その場を立ち去ります。


彼女の話に戻ります。
彼女にお願いして写真を撮っている間は、声をかけています。

どこに住んでいるの?
好きな食べ物は?
どうして、写真を撮り始めたのですか?

などと、

色々な人に撮らせていただいた写真を「Lightroom」で見ながらいつも思うのですが、
最初の、一枚目がいいですね❗️

よく見せようとか、構えた感じがなくて、ごく自然な感じがします。

そうじゃない時は、仕切り直をした後の1枚目ですね。

少しおしゃべりをしてから、「最後に、もう一枚」と言って撮らせ頂いた写真。

そうするとまた違った、打ち解けた感じが写真から感じられます。




▼ 下の写真が、実際に撮影させて頂いた写真です。


彼女の素直さというか、真っ直ぐさをより出すために縦位置でトリミングをしました。


*トリミングでお悩みの方、ぜひ参考に合わせて、お読みください。
KUMISHASHIN
「組写真・トリミング・考え方 2013年4月 足もと」は、こちらから

KUMISHASHIN
「組写真・トリミング・考え方 2013年5月 若者 」は、こちらから



私が使っている写真編集ソフトは「Lightroom」(ライトルーム) です。

* Many・Thanks 「Lightroomのトリミングツールの使い方」は、こちらです。



縦位置にする事で、組写真にする時の写真の意味がはっきりし、
写真の上と、右側を少しカットする事で、目線が顔に集中する様になったと思います。

レタッチは、露光をかなり上げて、その分、コントラストも上げています。

彼女とめぐり逢えて、本当にうれしかったです。
そして、写真を撮らせていただきまして、ありがとうございました。


写真を撮影に行った時は、あまり予定を決めずに、その場の直感を信じてみてはいかがですか?



次回は、残りの2枚の写真と「組写真」全体のことを説明します。


KUMISHASHIN
 「組写真・作り方・考え方 2015年11月編[ 1 ] もの思う」 は、こちらから

KUMISHASHIN
 「組写真・作り方・考え方2015年11月編[ 2 ] もの思う」 は、こちらから





Many・Thanks 「スナップ写真とレンズ」は、こちらから

KUMISHASHIN 「組写真・作り方・考え方」は、こちらから

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