写真からのポエム「とまとが」2018年 8月

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イメージ写真からの はがきサイズのポエム



長谷寺に向かう途中の路地売り とまと
緑の籠に 3個積んで売っていた

私が とまとを思うと
いつも浮かんで来る景色がある
祖母と畑に行った時
あまりにも喉が渇いたので
畑のとまとで喉を潤した

土手に二人で座り かぶりついた
むせ返るような トマトの香りが
喉から鼻にかけて抜けていく
その後 こんなとまとに出会っていない

とまと色は 祖母との思い出の場所へと
私を運んでいってくれる




写真からのポエム 2018年8月 
「とまとが」

奈良県桜井市にある長谷寺
近鉄大阪線の長谷寺駅から参道を歩いて長谷寺にむかう途中で出会った「とまと」です。
あまりにも美味しそうな「とまと色」をしていたので思わずシャッターを切りました。

とまとに筋が入っているのは美味しい証拠、やや横に広がり楕円形をしている。
それでいて丸みを帯びている。
中心から放射線状に白いせんが伸びて、ちょうど星のような形になっている。
田舎で祖母と食べたとまとを思い出して、本当にかぶりつきたい気がしました。


私の田舎は、しまなみ海道の通っている小さな「伯方島」です。
よく知られている「伯方の塩」の発祥の地でもあります。

何もかも自分の足で動くしかない小さな島で、毎朝、歩いて、ひと山越えて町の小学校まで通いました。
私が、この小さな島にいたのは小学校3年生まです。


この、生まれてからの8年間の伯方島での出来事が、祖父母と一緒に暮らした日々が、私の心の基礎になっていると思います。


潮風を感じ、そして、波の音。
草の匂いの中、野山を駆け巡り、メダカの学校を毎日みる事ができた。

祖父母から、神様、仏様との関わり方、そして、季節ごとの墓参り、周りの出来事に手を合わせながら生きて行く姿、季節ごとの花を育てて ( お花畑がありました ) 愛でる姿を、貧しいながら、ひたむきに生きていく姿を。


私が熱を出した時、ねんねこ半纏でおぶってくれた祖母。

2月20日は1981年に亡くなった、祖母「トモエ」の命日です。



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