3枚の写真で、組写真を作り
「ものがたり」を表現する
▼ 下の組写真が、2016年10月に展示した「内なる思いの先を」です。
内なる思いの先を
アメリカに留学している高校生
梅田グランフロントで出逢い
声をかけたら快く撮らせてくれた
アメリカのバスケットボールチーム
ブルックリン・ネッツの帽子をかぶり
カメラを真っ直ぐ見る 視線
彼と話をしている時には 気づかなかった思いが
この写真に現れているように思う
彼の視線の先を 思いの先を
わからなくてもいい 理解できなくてもいい
ただ 感じることができる人であり続けたいと
そして 彼が雲の切れ間から光の指し示す道を見つけ
歩み続けて欲しいと 心から願う
ありがとう!
前回の続きで、真ん中の雲の写真から説明していきます。
▼ 下の写真を見てください。
この雲の写真は、大阪城公園に撮影に行き、帰ろうとしているときにふと空を見上げると、すごい雲だったのでシャッターを切りました。
何か、自身の心に迫ってくるものを・・・人の力の及ばないなにかを・・・自然の造形美の凄さを感じます。
この雲の写真に決めたのは、一番下の若者の心の内を表す写真にピッタリなのではないかと・・・あの目から感じられる思いを表すことができているのではないかと思い決めました。
▼ 下の写真が実際に撮影した写真です。
若者の心を表すために、トリミングでわざと木々のならびを斜めにしています。斜めにした方が胸の内に秘めている不安な思いや不安定な心の動きが伝わってきませんか?
よく、映画のワンシーンなどで、主人公の不安な気持ちを表すために映像が、わざと斜めになっていたりしますよね。あれです。
それから、Lightroomの基本補正の色表現の白黒をクリックして、カラー写真を白黒写真にしています。
レタッチは、
コントラストを上げて、次に、ハイライトと、白を上げて、雲間から見える光を強調しました。
私が使っている写真編集ソフトは「Lightroom」(ライトルーム) です。
Many・Thanks
「Lightroomのトリミングツールの使い方」は、こちらです。
次に、一番上の写真を説明していきます。
▼ 下のカラスの写真を見てください。
大阪城公園の桜の広場で撮影しました。
このカラスの写真に決めたのは、写真を組んだ時、このカラスが若者に、何か問いかけているように見えたからです。
「どうした?」と・・・
パッと見、カラス天狗のように思えませんか?
若者の目線に対して、全く負けていない。
▼ 下の写真が実際に撮影した写真です。
私の撮影する写真は、ほとんどがスナップ写真です。
その場でのチャンスを逃せないので、いつもセンターピントで撮影しています。
そして、「ROW [ ロウ ]( 生 )」画像です。
⭐️ ここでちょっと
私は撮影の際、いつもセンターピントで撮影します。スナップ写真が多いせいでもあるのですが、
シャッターチャンスを逃さないためです。
「あっ!」と思った時に、逃さず、迷わず、シャッターを押すためです。
「ROW [ ロウ ]( 生 )」画像で撮影していれば、「どんなトリミングも怖くない」という勢いです。
*スナップ写真の撮影の仕方の参考に、ぜひ、合わせてお読みください。
Many・Thanks
「スナップ写真とレンズ」は、こちらから
HAERUSHASHIN
3「スナップ写真の撮影について 1 」は、こちらから
HAERUSHASHIN
4「スナップ写真の撮影について 2 」は、こちらから
私が使っている写真編集ソフトは「Lightroom」(ライトルーム) です。
* Many・Thanks
「Lightroomのトリミングツールの使い方」は、こちらです。
⭐️ ここでちょっと
トリミングについて説明します。
▼ 下の図を見てください。トリミングの基本図です。
縦線と横線との交点のところに、写真の主人公を配置すると
安定感のある、落ち着いたいい写真になると言われています。
よく知られている「黄金分割」の図です。
もう一度
▼ 下のカラスの写真を見てください。
▲ 上のトリミングの基本図の赤い⭕️ のところに、カラスの顔が来るようにしてトリミングをしました。
*トリミングでお悩みの方、ぜひ参考に合わせてお読みください。
KUMISHASHIN
「組写真・トリミング・考え方 2013年4月 足もと」は、こちらから
KUMISHASHIN
「組写真・トリミング・考え方 2013年5月 若者 」は、こちらから
KUMISHASHIN
「組写真・トリミング・考え方 2013年7月 通りすがり 」は、こちらから
KUMISHASHIN
「組写真・トリミング・考え方 2013年9月 白の時 」は、こちらから
KUMISHASHIN
「組写真・トリミング・考え方 2013年11月 いちょうの葉 」は、こちらから
戻ります
このカラスの写真は、カラスの目にピントを合わせて迷わずシャッターを押しました。緑のボケ加減の所に真っ黒いカラス、いい感じに見えませんか?
このカラスの写真をLightroomでスクロールして見ている時、カラスの、目とクチバシの間に生毛のようなものがあるのですが、それにもピントが合っていて、目のところをアップにして見たとき、本当にカラス天狗のように思えました。
トリミングは、
写真を組んだときの組写真の重心を考えて、左は、カラスに向かってギリギリのところで、
そして、上は、カラスの頭をほんの少しカットするところで切り取りました。そうすることで右側に余白ができて抜け感ができました。
このトリミングにより、カラスの目とクチバシとが、強調されて、迫ってくるものが感じられるカラスの写真になったと思います。
写真の中の、主題がハッキリしたということです。
下の2枚の写真と同様に、Lightroomの基本補正の色表現の白黒をクリックして、カラー写真を白黒写真にしています。
レタッチは、
コントラストを上げ、ハイライトを上げてクチバシと目の光を強調して、シャドーを下げてカラスの羽の柔らかさを出して、その分、黒レベルを上げて、羽の黒さを出しています。
次に、組写真全体の説明をしていきます。
もう一度、▼ 下の「内なる思いの先を」組写真を見てください。
組写真を組むときは、展示したときの目線の移動を考えて、組写真を組んでいきます。
目線の移動は、一番上の写真、左側にトリミングしたカラスから、真ん中の雲の写真にいき、斜めの雲の動きから、右端の木々にいき、そして、3枚目の若者の写真の顔の所にたどり着くということになります。
組写真の展示したときの重心も、一番上から、左、真ん中、そして、一番下で、右になり、3枚の写真で一組みの写真のようにバランスが取れていると思います。
組写真全体から見てみると、
カラスの思いと若者の思いが、真ん中の雲の写真に表れていると言うことになります。
この3枚の組写真の「ものがたり」は、
若者の内に秘めた思いに対して、カラスが、「どうした、お前はそれでいいのか?」と、確かめている。
と言う「ものがたり」になりました。
前回の、
組写真 2016年10月編 [ 1 ]「内なる思いの先を」の説明は、
KUMISHASHIN
「組写真・作り方・考え方 2016年10月編[ 1 ] 内なる思いの先を」は、こちらから
Many・Thanks
「スナップ写真とレンズ」は、こちらから
KUMISHASHIN
「組写真・作り方・考え方」は、こちらから
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「映える写真を撮影!」は、こちらから
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「写真からのポエム」は、こちらから
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