Postcard ポエム「 ひとひらの」2020年 4月
花冷えの 陽ざしの中咲きわたる さくらは胸の奥へ奥へと広がり頭がクラクラするくらい 心を酔わせてしまう 遠い時間をたぐり寄せ近い時間を重ね逢わせる 生きてきた道が浮かび上がる 花吹雪の中に立ち尽くしふりあおぐ空は 時を忘[…]
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花冷えの 陽ざしの中咲きわたる さくらは胸の奥へ奥へと広がり頭がクラクラするくらい 心を酔わせてしまう 遠い時間をたぐり寄せ近い時間を重ね逢わせる 生きてきた道が浮かび上がる 花吹雪の中に立ち尽くしふりあおぐ空は 時を忘[…]
続きを読む大阪鶴橋の比売許曽神社( ひめこそじんじゃ )80年前に建てられ 空襲を免れた神輿蔵( みこしぐら )の扉この前にたった人にしか 見えない声がある 斜( はす )かいの思いの中で 絡まった糸ほぐしながら 新しく織り上げて[…]
続きを読むベゴニアの花びらの マクロ撮影花びらは まるで蝶の羽のようだ 始まりは やさしい桃色蝶のひらひらと羽ばたく羽音にふり向いた心は 風を忘れる 全てを 掻っさらっていく風を思いたまには つまんないルーティーンをエスケープ 持[…]
続きを読む高知の桂浜からの太平洋鳥を追いかけ撮らせて頂いたワンショット どこまでも 届く陽の光どこまでも どこまでも広がる海 雲間からふりそそぐ 陽の光目には見えないが胸の奥に届くものがある 月あかりの中 星明かりの中遥か彼方に待[…]
続きを読む1925年に建てられた船場ビルディング細長いパティオ風の中庭がある たくさんの「ものがたり」を語ってくれる格子ある ガラス窓に心ひかれる 空気をちょっと分けるガラス窓時々 鏡になるガラス窓 明かりの灯る中別に なぐさめて[…]
続きを読む風が水にふれる事により水面にシワのような 小さな波ができる若い頃は 何がシワなのか知りもしなかった 風の吹き方しだいで さざ波は形を変えて行く かすかな違和感を すくい取るために心の中の「問い」を確かめる 小さな歓びを一[…]
続きを読む缶ビール片方手に 肩にオウムを乗せてやって来たあのねぇ この子ねぇ と話す彼女 何かの縁で そばにやって来てくれる命そこで この命に名前が付くその瞬間 かけがえのない命に変身する 互いのつながりを重ねていきそばに居てくれ[…]
続きを読む家の窓から見える真っすぐではなく 少しかしげて間の抜けた夕空に立つ 2本のアンテナ 人の想いの傾きかげんに 似ている 人は 互いのつながりの中呼吸をし 生きているその ありふれた 生活の大切さ 人と人との間柄人と社会との[…]
続きを読む古くからの 手作りのお豆腐屋さんきれいな水の底に ひたっていた手作りなので 形が少しずつ違う お豆腐 一つ一つのすきまに 清い水人 それぞれの間に 清い風 人の暮らしの中で 押し寄せてくる身に染み入る哀しみを心の奥に う[…]
続きを読むこの一つ前のシーンでは少女は じっと馬の目を見つめていたそして 草を取り馬の口元に持っていくと馬は 何のためらいも無く 草を食べた 通いあうって 言葉ではないみたい 我が家の猫 リン今も リンにじゃまをされながらこの文章[…]
続きを読む奈良 長谷寺の本堂内からの撮影ちょうど 谷を昇ってきた新緑の香りを含んだ風が五色幕を揺らせた ふいに 心の中を風が吹き抜け時間が止まる 今日まで 出逢えたすべての出来事が私を 織りなしていると 好奇心で キラキラした眼差[…]
続きを読む狩の時 馬上で吹かれていたホルン馬の頭に 音が当たらないようにと後ろに向かって音が出る なぜか ホルンの響きを耳にするとアルプスの 花いっぱいの草原が浮かんで来るこの想いの中に 何が隠れているのだろうか 心ひかれつつも […]
続きを読む京都京北の南の空突然あらわれた「ひよどり」の群れヒューン ヒューン と上下しながら飛ぶ見上げると魚が飛んでるみたい どうしても どうしても と思っている時心のすき間に違う色が 入り込む 憧れる心に誘われてあの空を 一心に[…]
続きを読むふわっとした光が さまざまな桜色を生みだすまるで 首元を飾るフリルのようだ子供の頃 フリルの付いたブラウスを着るとなぜか 心がウキウキした事を覚えている この桜色の下には ずっと何かを抱きつづけているかの様な艶やかな 芯[…]
続きを読む森とは 人の手がはいらず神の気配を 感じられるところ その昔 人は森と共に生きていた獣を追い 木ノ実をいただいて 人は この世に生をうけただ一度きりの人生を 生きて死んでゆく 記憶の奥深くに ひそむ森への思い ゆっくりと[…]
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