組写真・作り方・考え方 2015年11月編 [ 2 ]「もの思う」

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3枚の写真で、組写真を作り
「ものがたり」を表現していく

▼ 下の組写真が、2015年11月に展示した組写真「もの思う」です。

もの思う

夏の疲れが出てきて ほっとする間もなく
冷たい風がやってきた
本当に 爽やかな季節が短くなっている
一体この地球は どうなっているのだろうか

この一年を 翔けて来た自らの体に
少し気持ちを 横すべりさせて
夜が長くなった時間で 整えてみる
使い慣れた手帳をめくりながら

黄色は 左脳を刺激し 記憶や
理解力を高めてくれる
また 見ているだけで 胃を強くしたり 腸の働きを
活発にしてくれるそうです
食欲の秋から 人の体を守る働きなのでしょうか

みんなで 銀杏の黄色を探しに出かけませんか





前回の
KUMISHASHIN
「組写真・作り方・考え方 2015年11月編 [ 1 ] もの思う」 は、こちらから




2015年11月に展示した組写真「もの思う」の続きを説明していきます。

まず、組写真の一番上の写真から説明していきます。

▼ 下の写真を見てください。

葉っぱが枯れていなかったのと、夕陽を受けて影ができていたのでシャッターを切りました。

この写真は、「近い写真」です。

レタッチは、コントラストを上げて、シャドーと黒レベルも上げて、影を強調していますが、
今見ると、もっと、コントラストを上げて影を強調したほうが良かったと思います。



▼ 下の写真を見てください。

この写真は、実際に撮影した写真です。
センターピントで撮影しています。

組写真の、真ん中の人の写真が、左に重心があるのと、横の線が強調されている写真なので、
このイチョウの落ち葉の写真は、右に重心がくるようにトリミングし、また、少し縦の線を強調するために、写真を右に回転させています。

⭐️ ここでちょっとトリミングについて説明します。
下の図が、トリミングの基本図です。

縦線と横線との交点のところに、写真の中の主人公を配置すると
落ち着いたいい写真になると言われています。

よく言われている「黄金分割」です。


このイチョウの落ち葉の写真では、イチョウの葉っぱを丸の印の所に持って来てトリミングをしました。

 私が使っている写真編集ソフトは「Lightroom」(ライトルーム) です。

* Many・Thanks 「Lightroomのトリミングツールの使い方」はこちらです。


*トリミングでお悩みの方、ぜひ参考に合わせてお読みください。
KUMISHASHIN
「組写真・トリミング・考え方 2013年4月 足もと」は、こちらから

KUMISHASHIN
「組写真・トリミング・考え方 2013年5月 若者 」は、こちらから





⭐️ ここでちょっとスナップ写真について説明します。
私が撮影するのは、ほとんどがスナップ写真です。アングルを選んだりしているとシャッターチャンスを逃してしまいます。だからセンターピントで「ROW [ ロウ ]( 生 )」画像で撮影していれば、「どんなトリミングも怖くない」という勢いです。

* スナップ写真の撮影の仕方の参考に、ぜひ合わせてお読みください。 
* Many・Thanks 「スナップ写真とレンズ」は、こちらから

SHASHIN・65
65歳からの写真の練習 3「スナップ写真 1 」は、こちらから

SHASHIN・65
65歳からの写真の練習 4「スナップ写真 2 」は、こちらから



次に、トリミングで、「引き算」です。
余計なものをトリミングによって、取り除いて、主題のはっきりした写真に仕上げていきます。
そして、組写真を組んでいきます。

次に、組写真の一番下の写真を説明していきます。

▼ 下の写真を見てください。

「タワワに実ったイチョウの葉っぱ」と言う感じです。

このイチョウの葉っぱの写真は、一番上のベンチの落ち葉の写真の縦の線を意識しています。
それにより、
組写真の中の共通する部分を作り、違う写真でありながら、同じ空気感を出す事が出来ています。

そして、この写真は「遠い写真」です。



次に、組写真全体のことを説明していきます。
▼ 下の2015年11月に展示した組写真「もの思う」を、もう一度、見てください。

⭐️ 上の組写真の配置について説明していきます。

3枚の組写真を組む場合、人物の写真を決めて真ん中に置き、上と下に「遠い写真」と「近い写真」と組んでいきます。
どちらが上になるか下になるかは、その写真の内容によってかわります。

3枚の中に、人物の写真が入ることにより、見ている人たちにより多くの「ものがたり」を語ってくれるような組写真になり、「遠い写真」によって少し大きな「ものがたり」が、「近い写真」によってその「ものがたり」の細かな部分を、それぞれが語ってくれる組写真になります。

そして、
組む時に、上にある物をあえて下に、下にある物をあえて上にする事によって、組写真を見ている人達の目線が真ん中の人物の写真に集まって来ます。


この組写真の「ものがたり」は、

イチョウの木が黄色く色づく頃、木の下にあるベンチにすわり、
一人の男性が何やら、もの思いにふけっている。
そんな彼を、イチョウの木は暖かく見守っている。
彼が、立ち去った後に、そのベンチの上に、一枚の落ち葉が残っていた。

と言う「ものがたり」になりました。


前回の、組写真2015年11月編 [ 1 ] 「もの思う」の説明は下のところから、
KUMISHASHIN
 「組写真・作り方・考え方2015年11月編[ 1 ] もの思う 」 は、こちらから




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