花の映えする写真を撮る!

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花の美しさだけでなく
花のどこが美しいのかを探して
花の映えるステキな写真を撮る!


ベゴニアの花びらの色がグラデーションで綺麗だったので撮影しました。


「映える写真を撮影!」では、テーマが伝わる写真を目指してきました。
テーマとは、あなたの写真を見てくれている人たちに、写真で伝えたいことです。



テーマを考える参考に、ぜひお読みください。
HAERUSHASHIN
 5 「写真のテーマを考えるとは?」は、こちらから




ここからの、
「映える写真を撮影!」では、身近なところのモチーフを紹介していきます。

これから紹介するモチーフは、
あなたが「いいな」と思ったことを、発見し、見つけだす助けになると思います。




今回は「花」について説明していきます。

あなたは
花のどこに心を動かされたのか?
あなたのオリジナルな視点を見つける



花の撮影で大切なのは、花の何をとるのかです。
花を撮影する時に陥りやすいのが、
キレイと思ってよく考えないで花全体を撮影してしまうことです。
それでは、平凡な花の写真になってしまいます。


花をキレイだと思ったなら、花のどこにキレイだと感じたのか
あなた自身に問いかけてみましょう。


花のかたちがキレイだと思ったのか、
花の色がキレイだと思ったのか、
花が咲いているまわりの景色をキレイと思ったのか、

あなたの中に必ずキレイだと思った理由があるはずです。
その理由を深掘りしてみましょう。


例えば、
「花びらのラインがキレイ」と
思ったのであれば、花のラインが美しく表せるような撮影の角度、方向を探しましょう。

花の角度、方向を探すことが写真撮影の楽しさであり、
あなたの写真撮影のオリジナルな視点を見るけることなのです。


花から感じたことをテーマにする


花を撮影するときには、花と会話をしましょう。
そして、
あなたが感じたことを掘り下げて考え、言葉にしてみましょう。
すると、

花の何を強調したいのか、
どのような角度で撮影すればいいのか
が見えてくるはずです。

あなたが、あなた自身と会話をして言葉を見つけましょう。


ここからは、例をあげて説明していきます。


・色の対比


ベゴニアのピンクの花びらと、バックの朱色の対比。
写真の画面を花びらと、バックを対角線に切り取った
撮影です。


・トーン


バラの花びらの美しいトーン( グラデーション )
を見つけて、トーンがキレイに表現できるように
ちょっと左によせて撮影しました。



・リズム


お花屋さんのチューリップです。
赤いチューリップがリズム良く並んでいたので
左下から右上にトントントンといく感じで撮影しました。


・真横から


ハスの花のピンクがとてもキレイだったので、
バックの緑の中に浮かび上がるように
真横から日の丸撮影しました。



・真上から


ゆりの花の蕾を真上から。
ゆりの蕾をちょっと右に寄せて、
葉っぱの緑をバックに撮影しました。




・下から


チューリップの花を斜め下から撮影しました。

チューリップの花のバックのまるボケも
いい感じだと思いませんか?

ちょっとチューリップの葉が
写真の中に入っているところがいいと思いませんか?



着眼点が変われば
撮影の仕方も変わる



着眼点とは、「あなたが花のどこに感動したか」と言うことです。
あなたが感動したことが伝わる写真であれば、
その写真はあなたにとっていい写真なのです。

人から何か言われても気にする必要はないのです。

あなたが感動したことを目立たせられるように撮影できればいいのです。




コスモスの花と蕾が会話しているように思ったので
撮影しました。

コスモスの花の「こんにちは」という声が聞こえて来ませんか?




一面シオンの花が咲いていました。

シオンの花で一面をおおい尽くすのではなく、
写真の一部分に抜ける部分を作ることによって
ほっとする、広がる写真が撮影できます。



露出を変えて演出する


自動露出で撮影すると失敗が少ないのですが、
おもしろみやインパクトのない写真になってしまいます。
そこで、
テーマや着眼点から写真の明るさを変えてみましょう。


露出を変えて、
白くとんでしまいそうなくらい明るくしてみたり、
また、
黒くつぶれてしまいそうなくらい暗くしてみたり、

極端な明るさに挑戦してみるとおもしろい写真になる場合があります。



・ふんわりと


カラーの花の中心を左によせて、
花だけではなくバックの色も考えて
マクロ撮影しました。

露出をかなりあげています。

マクロ撮影に欠かせないのが、
マクロレンズと
三脚、、ケーブルレリースです。

私は望遠レンズにエクステンションチューブで撮影しました。




・暗闇に浮かぶ


暗闇の中に浮かび上がる蜜柑の花です。

蜜柑の花は、かれんなかわいい花のイメージですが、
露出を変えて撮影すると、妖艶な感じを表すことができます。

露出をかなり下げています。




最後にまとめてみました。

まとめ

1 まずはじめに、撮影しようとしている花と会話をする。

2 そこから、あなたが感動したことを掘り下げて考え、言葉にしてみる。

3 すると、あなたが伝えたいテーマが決まる。

4 あなたが決めたテーマを表現する着眼点を探す。

5 そして、
あなたが感動したことを、テーマを目立たせられるように撮影する。

6 また、撮影の時、露出を大きく変えてみる。




いかがでしたか?


あなたが、花の撮影をする時に参考になれば幸いです。




前回の「光」についての説明は、
HAERUSHASHIN
 「光の映えするステキな写真を撮影」は、こちらから




これまでの
映える写真を撮影! も、あわせてお読みください。

5 「写真のテーマを考えるとは?」は、こちらから

6 「写真に関係ないものは入れない」は、こちらから

7 「写真のベースラインを整える事は」は、こちらから

8 「写真に表情をプラスする為には」は、こちらから

9 「伝わる写真を目指す為には」は、こちらから



アイキャッチのベゴニアの写真を使った
ポストカードポエムの説明は、
Postcard Poem 「2018年 2月 春よこい 」は、こちらから





Many・Thanks 「スナップ写真とレンズ」は、こちらから

KUMISHASHIN 「組写真・作り方・考え方」は、こちらから

HAERUSHASHIN 「映える写真を撮影!」は、こちらから

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