Postcard ポエム「 さざ波 」2019年11月
風が水にふれる事により水面にシワのような 小さな波ができる若い頃は 何がシワなのか知りもしなかった 風の吹き方しだいで さざ波は形を変えて行く かすかな違和感を すくい取るために心の中の「問い」を確かめる 小さな歓びを一[…]
続きを読むJust another WordPress site
風が水にふれる事により水面にシワのような 小さな波ができる若い頃は 何がシワなのか知りもしなかった 風の吹き方しだいで さざ波は形を変えて行く かすかな違和感を すくい取るために心の中の「問い」を確かめる 小さな歓びを一[…]
続きを読む缶ビール片方手に 肩にオウムを乗せてやって来たあのねぇ この子ねぇ と話す彼女 何かの縁で そばにやって来てくれる命そこで この命に名前が付くその瞬間 かけがえのない命に変身する 互いのつながりを重ねていきそばに居てくれ[…]
続きを読む家の窓から見える真っすぐではなく 少しかしげて間の抜けた夕空に立つ 2本のアンテナ 人の想いの傾きかげんに 似ている 人は 互いのつながりの中呼吸をし 生きているその ありふれた 生活の大切さ 人と人との間柄人と社会との[…]
続きを読む古くからの 手作りのお豆腐屋さんきれいな水の底に ひたっていた手作りなので 形が少しずつ違う お豆腐 一つ一つのすきまに 清い水人 それぞれの間に 清い風 人の暮らしの中で 押し寄せてくる身に染み入る哀しみを心の奥に う[…]
続きを読むこの一つ前のシーンでは少女は じっと馬の目を見つめていたそして 草を取り馬の口元に持っていくと馬は 何のためらいも無く 草を食べた 通いあうって 言葉ではないみたい 我が家の猫 リン今も リンにじゃまをされながらこの文章[…]
続きを読む奈良 長谷寺の本堂内からの撮影ちょうど 谷を昇ってきた新緑の香りを含んだ風が五色幕を揺らせた ふいに 心の中を風が吹き抜け時間が止まる 今日まで 出逢えたすべての出来事が私を 織りなしていると 好奇心で キラキラした眼差[…]
続きを読む狩の時 馬上で吹かれていたホルン馬の頭に 音が当たらないようにと後ろに向かって音が出る なぜか ホルンの響きを耳にするとアルプスの 花いっぱいの草原が浮かんで来るこの想いの中に 何が隠れているのだろうか 心ひかれつつも […]
続きを読む京都京北の南の空突然あらわれた「ひよどり」の群れヒューン ヒューン と上下しながら飛ぶ見上げると魚が飛んでるみたい どうしても どうしても と思っている時心のすき間に違う色が 入り込む 憧れる心に誘われてあの空を 一心に[…]
続きを読む京都高雄 神護寺ちかくの いろは紅葉春に 小さな花を咲かせ初夏には 淡い紅色の種ができるこれから「飛ぶぞ!」みたいな元気が伝わる これほどの緑を作り出す 自然の営み心をリフレッシュしてくれる 自然の空気人は生きる力として[…]
続きを読むふわっとした光が さまざまな桜色を生みだすまるで 首元を飾るフリルのようだ子供の頃 フリルの付いたブラウスを着るとなぜか 心がウキウキした事を覚えている この桜色の下には ずっと何かを抱きつづけているかの様な艶やかな 芯[…]
続きを読む森とは 人の手がはいらず神の気配を 感じられるところ その昔 人は森と共に生きていた獣を追い 木ノ実をいただいて 人は この世に生をうけただ一度きりの人生を 生きて死んでゆく 記憶の奥深くに ひそむ森への思い ゆっくりと[…]
続きを読むこの葉は 桐の葉です 清流沿いの砂地で 川のせせらぎを聞きながら ゆっくり育った桐の木 音色を豊かにする効果があるらしくお琴の材料として 使われるそうです あまりにも大きな桐の葉を ふりあおぎ思いは 童話の中のカエルに傘[…]
続きを読む大阪城公園の入り口あたりで夢中で蝶を追いかけている男の子を追いかけて撮影しそして ここに来た 一瞬 時が止まったかのような水面の静けさに包まれシャッターを切った 何かを夢中で追いかけている時には気づく事のない 静かな色 […]
続きを読む長谷寺に向かう途中の路地売り とまと緑の籠に 3個積んで売っていた 私が とまとを思うといつも浮かんで来る景色がある祖母と畑に行った時あまりにも喉が渇いたので畑のとまとで喉を潤した 土手に二人で座り かぶりついたむせ返る[…]
続きを読むお祭りの衣装に身を包み満面の笑顔で迎えてくれた 右手に釣り竿 左脇に鯛を抱えるとそのまま 恵比寿様 笑顔の空気が煌き始める煌く時を運んで来る 心の外には ふんわり広く心の内には 素直に深く この煌き色は何処へたどり着くの[…]
続きを読む