組写真・作り方・考え方 2016年 7月編 [ 2 ]「観透す」

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3枚の写真で、組写真を作り
「ものがたり」を表現していく

▼ 下の組写真が、2016年7月に展示した「観透す」です。

観透す

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」
トンネルに出会うと 頭の中に
いつもこのフレーズが浮かぶ
別世界への入り口のように思える

車で通り抜けるのは一瞬
しかし 人生のトンネルはなかなか
思うようには抜けられない
やっと 抜けたかと思う間もなく
また 次のトンネルが見えて来る
自由な心で 翔け抜けたいと思うのですが
それが なかなか難しい
今一度 日々過ぎていく暮らしを鳥目線で
思い返してみるのも ありかなぁ

ミミズクの夢占いは 未来を観透す能力を示しているらしい
私も一度 ミミズクの夢を見たいものだと・・・・



まず、初めに、一番上の写真から説明していきます。
▼ 下の写真を見てください。

京都市京北町の小さなトンネル。
入口から、出口までが見通せるトンネル。

何か、「違う時の流れの入り口」みたいな感じがしませんか?
真ん中の写真の「ミミズク」が、見つめている、観透している、次の時間、次の世界が感じられると思いませんか?



▼ 下の写真が、実際に撮影した写真です。

車のフロントガラス越しからの撮影です。
こんな時は、素早くシャッターをおす。迷わずに!
半押しから、シャッターを切るまでの時間をいかに短くするか・・・・が、大切です。

この時、後のトリミングのことを考えて、ロウ画像で撮影しています。
「ROW [ ロウ ]( 生 )」画像で撮影していれば、「どんなトリミングも怖くない」という勢いです。

手前の電信柱の看板を外して、トンネルを強調してトリミングをしています。

私が使っている写真編集ソフトは「Lightroom」(ライトルーム) です。

* Many・Thanks 「Lightroomのトリミングツールの使い方」はこちらです。



私の場合は、スナップ写真がほとんどなので、センターピントで撮影しています。その後、トリミングをして組写真の表現意図にあうパーツを作っていき、3枚の組写真を組んでいきます。



⭐️ ここでちょっと
私は撮影の際、いつもセンターピント撮影します。スナップ写真が多いいせいでもあるのですが、
シャッターチャンスを逃さないためです。
「あっ!」と思った時に、逃さず、迷わず、シャッターを押すためです。
「ROW [ ロウ ]( 生 )」画像で撮影していれば、「どんなトリミングも怖くない」という勢いです。

* スナップ写真の撮影の仕方の参考に、ぜひ合わせてお読みください。 
Many・Thanks 「スナップ写真とレンズ」は、こちらから

SHASHIN・65
65歳からの写真を楽しむ練習 3「スナップ写真 1」は、こちらから

SHASHIN・65
65歳からの写真を楽しむ練習 4「スナップ写真 2」は、こちらから



*トリミングでお悩みの方、ぜひ合わせてお読みください。
KUMISHASHIN
「組写真・トリミング・考え方 2013年4月 足もと」は、こちらから

KUMISHASHIN
「組写真・トリミング・考え方 2013年5月 若者 」は、こちらから






レタッチは、ハイライトと白レベルをかなり下げて暗い感じを出して、向こうのトンネルの出口を強調しています。



次に、一番下の写真を説明していきます。
▼ 下の写真をみてください。

この写真は、大阪駅前第3ビルの24階から撮影。
写真の中の、赤い車が来るのをひたすら待ちシャッターを押しました。

真ん中の写真の「ミミズク」が、空を飛び、地上を見ている景色を表現したかったのです。

一番上のトンネルの写真の道が、真っ直ぐなのに対して、この写真には道が斜めにあり、共通の黄色のラインが入っているので、この写真で組むことにしました。


▼ 下の写真が、実際に撮影した写真です。

撮影した写真には、色々なものが写り込んでいて、ゴチャゴチャした感じがしたので、それらを取り除くためのトリミングでした。
しかし、今から思うと、トリミングを少しし過ぎて、トリミングをすることで、高さがなくなっているように思えます。

私が使っている写真編集ソフトは「Lightroom」(ライトルーム) です。

Many・Thanks 「Lightroomのトリミングツールの使い方」はこちらです。


▼ 下の写真ぐらいが良かったのではないかと感じています。


黒いビルが写真の中に入る事によって高さが感じられる写真になりました。
ただ、以前は、黒いビルの前にある白いポスター6枚が気になり、切り取りたかったのです。

皆さんは、どちらの写真がいいですか?

レタッチは、ハイライト、白レベルともに下げ、黒レベル、シャドーを上げて、一番上の写真と合わせています。



もう一度、
▼ 下の「観透す」組写真を見てください。

この組写真の「ものがたり」は、

今この時を、無心に、
少し先を見つめながら、一つのことを続けていくこと、
時々、ちょっと鳥目線で、全体を見渡し良い方向を考えて揺らぎの様子を見る

そんな些細な事の大切さを、感じていただければ嬉しいです。



前回の組写真「観透す」の説明は下のところから、
KUMISHASHIN
「組写真・作り方・考え方 2016年 7月編 [ 1 ] 」は、こちらから

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 「人生の忘れ物に気づいた❗️」は、こちらから

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 「髪を緑に染めた65歳の心の変化は」は、こちらから

Uehashi・Nahoko
 「上橋菜穂子さんの本の心に残るページ 6 神の守り人 」は、こちらから

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 「品田穣の鳥島紀行 56年前のアホウドリとの出会い 8 」は、こちらから

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 「生きる力」は、こちらから




Many・Thanks 「スナップ写真とレンズ」は、こちらから

KUMISHASHIN 「組写真・作り方・考え方」は、こちらから

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