day・day ささやく 2022年 12月

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暮らしの日々から 気持ちのありかた

*12月1日
福を植える。

相手に何を差し出せるのか?

人は、相手に何かを与えると、
その代償を求めてしまう。

「ギブ・アンド・テイク」
「フィフティー・フィフティー」

などと、見返りを求めてしまう。

情けないが、
自分にとってのメリットをどうしても考えてしまう。

そうではなくって、

何も要求せずに、
自から相手に対して、
無償で与える。

世のために、人のために、なることを心がける。

しかし、

自分はいいことをしたなどと少しも思ってはならない。

無心に相手のことを思い、
相手を助けてあげる。

自ら与えることによって生まれくる力には、
何事にも変えられないものがある。

このことを、

「福を植える」と言います。





*12月3日
一玉。

我が家は、
夫婦二人だけの暮らしなので、
寒くなってくると色々な、
野菜がたくさん食べられるし、
身体にやさしい夕食なので、
よく鍋料理をします。

先日、
白菜が業務用スーパーで安く売っていたので、
一玉を買い求めました。
お鍋だけでなく、
味噌汁や、
シーチキンとの煮物などにも使えるので。

ところが、
一玉の白菜は、とても重たかったのです。
まあ、
キャベツも一玉を買ったのもあるのですが、
白菜一玉と、キャベツ一玉、
この二つを合わせると重いこと。

エコバックに入れて
肩にかけて帰ってきました。

内心冷蔵庫に入るかなぁ・・・と心配しつつも。
入りました、冷蔵庫に。
ヤッタ〜、
などと思っているうちに、
夕方になって腰が痛くなってきました。

もう歳だなぁ。

冷蔵庫の中で、いまか今かと、
出番を待っている、
白菜と、キャベツ。

今日の夕食は、もちろんお鍋です。



*12 月5日
お好み焼き。

今日は、
先日買ってきて冷蔵庫の中で眠っている、
キャベツ一玉のお出ましです。

キャベツを切るときに、
水洗いをしないほうが美味しい事を
発見しました。
水洗いしない事は、
近所のお好み焼きやさん
「盛」で知りました。

冷凍のエビとイカを入れて、
天かす、花がつお、だしの素、刻みネギ、
そして、
モダン焼きのアレンジバージョンで、
焼きそばを細かく切って入れます。

亡くなった母が、
よく焼いてくれた、
お好み焼きを思い出しながらの、
夕食です。

これで、
キャベツもほっとしているでしょう、
冷蔵庫の中で。



*12月7日
術(すべ)。

自分は、白と思い、
相手は黒と思う。
そんな時、
白か、黒か、に答えを出しても、
意味がありません。

自分と相手との関わりは、
これからも続いていくのですから。
全部が全部、
自分の思うようにはいかないし、
勝っても負けても、
その後がしんどくなってきます。

灰色は、いかがですか?

白か、黒ではなく、
灰色のところで考えていくと、
新しい考えが浮かんできて、
話し合いが意味のあるものになっていきます。

人生に、灰色の部分があっても、
いいのではないでしょうか。

生きていく上での、
術(すべ)です。



*12月9日
私にとっての敵?

何かと自分を指摘してくる人がいる。
今の自分を認めてほしいだけなのだが、
なにかと攻撃して、
否定して、
その上をいってくる人がいる。

どこか、
自分の中の気持ちがスッキリしないまま・・・
しかし、
その言葉がときに真実であったりするので、
へんに納得してしまう思いと、
いや、違う、違うよ・・・
そんなことではない。
と、
心の中で、もがいている私がいる。

ふと、
ただ、認めてほしいだけなのだ !

甘い。

私にとっての敵?

いや、
指摘してくれる存在があるからこそ、
刺激や学びを与えてくれるからこそ、
私は、
学んでいけるし、成長していけるのである。

言ってもらえるだけで、ありがたい存在である。

私にとっての敵は、私なのだから。



*12月11日
指摘。

自分がいいと思いしていることに対して、
指摘されるのは、本当にしんどいことです。

しかし、

指摘には、時に、真実が含まれています。
自分が成長するためのヒントが隠れています。

いいものを、もっといいものに、
ベストに近づけていきたいのなら、
辛くても、心がふるえていても、

勇気を出して、受け入れましょう。

ほめ言葉は、
心に心地よく響きますが、
やさしい嘘の場合が多く、
自分が成長していく糧にするには、
ほど遠い言葉です。



*12月13日
考え。

色々なことが、頭に浮かんできて、
心が、落ち着かない。

あんな事、こんな事、
あれを片付けなきゃ。
この事は、こうあるべきだ!
などなど・・・

考えがまとまらなくて、
心の中で、
考えが行ったり、
来たりしている・・・

自分が考えてどうなるものでもないのに。

そこで、
紙に書き出してみるのも一つの方法ですが、
一度、大きな声で叫んでみる。

「もう、何も考えたくない!」
「私の心の中から、出て行って!」
「私は知らない!」と。

それでもまだ心に残っている思い。
それでもまだ考えたい事が、
心に浮かんでくるのであれば、
それは、
あなた自身の決断です。

だれのせいでもありません。
だから、
「なんとかなる!」
「すべてうまくいく!」と声を出して、
自分を安心させてあげましょう。

そして、
こころ新たにもう一度、
自分に問いかけて考えてみましょう。

自分が考えてどうにかなる事なのか?



*12月15日
包み紙。

私は包み紙でブックカバーを作ります。

近頃、買い物をしても、
パラスチェックの袋や、
紙袋だったりして、
なかなか、
綺麗な包み紙に出会う機会が、
少なくなってきました。
簡易包装、といって。

でも、
その包み紙を作る際に、
色を考えて、
デザインを考えて、
たくさんの人が関わり、
素敵な包み紙を作ってくれているのです。

私は、
アマゾンで書籍を買い求める事が多くなり、
ブックカバーがついていないので、
包み紙でブックカバーを作るようになりました。

読んでいる時に、
本の外カバーや、
帯を気にしないでいられるからです。

包むという包み紙の文化を、
つなげて行ってほしいと思っています。



*12月17日
うちわ。

もうずいぶん前に行った、
京都左京区にある大和屋。
今は、
jazz spot YAMATOYA
に、なっているようです。

夏に友達と一緒に寄せてもらった。
学生時代に行っていたので、
とても懐かしい気持ちになり、

大和屋で、使われていたうちわを、

大阪から来たので、ぜひ一ついただけませんか?
うちわを一ついただいて帰った。

たしか、
白地に紺色で「大和屋」と書かれていたと思う。

ある時、
大和屋のうちわを使って、
母がすし飯を冷ましていた。
母の作るお寿司は、
とても美味しかった。

もしかしたら、
すし飯は、
大和屋のうちわで冷ましてもらう時に、
ジャズが聞こえていたのかもれない。

だから、
よけいに美味しかったのかもしれない。

と、45年も前のことだが、
こんなふうに思い出し楽しんでいる、

私です。



*12月19日
力をかりる。

若い頃は、
自分一人でする方が楽だった。
いちいち説明している時間が惜しくて、
説明したわりには、
相手に伝わっていない事があり、
初めからやり直し・・・などと。

自分の説明の仕方が、
良くなかったにもかかわらず、
相手の理解不足を思ってしまう。
困ったものでした。
しかし、
歳を重ねていくうちに、
一人では何もできていないことに、
気づきました。

すると、
人の思いや、言葉に耳を傾けて、
自分の都合だけで物事を考えなくなり、
人を思いやる気持ちが出てきます。

人の力をかりなくては、
自分は存在することすらできない。

今の私は、
人の力をかりなくては、
生きていくことすらできない事に、
気づかされました。



*12月21日
今できること。

先のことを考えていると、
あれもしたいし、これもしたいし・・・
と、
いろいろな思いで、
心がいっぱいになってくる。

しかし、
簡単にいかないことは、
無理をしないで、
いつかと決めて、
置いておきましょう。

そして、
今できることを、
全力でしていきましょう。

すると、
必ずいつかは、
やりたいことができるときが、
やってきます。

だから、
今は、今できることを、
全力でしていきましょう。



*12月23日
確かなこと。

とかく人は、
多分こうであろう、
と言うところで会話をしてしまう。

自分が、
知らない、
解らないと、
言えない時に、
多分こうであろうというところで、
返事をしてしまう。

雰囲気や感触で、
安易なことを言うと、
誤解が広がります。

確かであることを考えてから、
言葉にしましょう。

知らないことを、
知らないと言える、
解らないことを
解らないと言える、

そんな、
勇気が大切です。

この勇気は、
次に繋がっていきます。



*12月25日
手入れをする。

台所でいつも使っているものを、
見てみましょう。

台所道具は、
おいしい料理を助けてくれるものたちです。
しっかりと手入れをしましょう。

まな板、包丁、ざる、ボール、
お鍋、フライパン、などなど・・・
必ず、水気をとって、
あるべき場所にしまいましょう。

整理された台所に立つと、
料理がスムーズに進んでいきます。

ちょっと話が飛びますが、
野球のイチロー選手が、
試合の終わった後、
必ず、
グローブとバット、
そして、
スパイクの手入れをされていたそうです。

いのちをいただく料理です。
感謝の気持ちを込めて、
台所道具を手入れしていきましょう。



*12月27日
風邪の季節。

寒い日々が続きます。
風をひかないように、
身体を温めるネギを積極的に食べましょう。
ネギに含まれるアリシンは、
疲労回復に効果があります。
アリシンは、水に溶けやすいので、
お鍋やうどん、
味噌汁などに入れて、
汁を飲むと、
身体が温まり一石二鳥です。

ネギは、小口切りにして、
長ネギは、斜めに切って、
フリーザーパックに入れて、
空気を含ませて冷凍保存をしておくと、
バラバラに冷凍できます。

そして、
料理に必要な時、
解凍しないでそのままパッと使えます。

料理のたびに切るのは、
とても面倒なことなので、
一度試してみてください。



12月31日
感謝をこめて。

今年1年
「day・day ささやく」を、
読んでいただきまして、
ありがとうございました。

できるだけ、
同じような内容に
ならないようにと
思っているのですが、
なかなかむずかしくて。

たどりつく場所が、
いつも同じ所になってしまいます。

またか・・・と思って、
最後まで読んでやってください。

来年もよろしくお願いいたします。

では、では、感謝をこめて、
どうか、良いお年をお迎えください。




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