光の映えする美しさを探して
ステキな光を見つけよう
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森の向こうへ。
薄暗い森から光のさす方へ出ていく途中で撮影しました。
前回までの
「映える写真を撮影!」では、テーマが伝わる写真を目指してきました。
テーマを考える参考に、ぜひお読みください。
HAERUSHASHIN
映える写真を撮影! 5
「写真のテーマを考えるとは?」は、こちらから
ここからの、
「映える写真を撮影!」では、身近なところのモチーフを紹介していきます。
これから紹介するモチーフは、
あなたが「いいな」と思ったことを、発見し、見つけだす助けになると思います。
まず初めに「光」について説明していきます。
映える素敵な光を
探してみよう
写真をたくさん撮影していくと、
今まで気づかなかった色々なものが見えるようになってきます。
そのひとつが「光」です。
光の色や、角度、強さ、弱さ、などによって、
景色や、物の見え方が違ってきます。
まずは、光を意識することが大切です。
意識して、撮りたいものが光によって
どのように違って見えるのかということを考えてみることです。
光の映えする写真を撮るための重要なことは、
撮影する場所で、一度立ち止まってじっくりと周りを観察することです。
あなたが、おもしろいと思った光がきっと見つかるはずです。
光を撮影すると言うことは、影も撮影していると言うことです。
光と影との関係を意識しながら、
光のグラデーションと影のグラデーションに気づき、
そのグラデーションの美しさを感じることも大切なことです。
光との出会いは「一期一会」です。
太陽の光は刻一刻と変化していきます。
見つけた瞬間にシャッターを押しましょう。
迷わずにシャッターを押しましょう。
色々な場所で映える
ステキな光を見つけよう
光を大きく分けると「直接光」「透過光」「反射光」に分けることができます。
直接光は、太陽などの被写体自体が光っていること。
透過光は、被写体を透かしていく光のこと。
反射光は、被写体に光があたり反射している光のこと。
ここからは、具体的に例をあげてみましょう。
水に反射
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水は反射率が高く、水面は風、太陽などによって色々な表情を見せてくれます。
上の写真は、夕陽と、ヌートリアによって水面に表情がでています。
金属に反射
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自転車のハンドルと前カゴに置かれた電気のライトです。
金属の硬さを表すために、反射光がキラッと光って見える角度を探しましょう。
ガラスに反射
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ランチに立ち寄った店でグラスが光っていたので撮影しました。
ガラスは反射率が高くて、透過光でもきれいに撮影できるので
光との組み合わせで撮影してみましょう。
透過光
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透過光は、自然の花や葉っぱの表現によく使われます。
太陽の光で、より美しい写真を撮影できます。
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透過光が桜の花に差し込んでいるところです。
透過光によって、桜の花が透けて見え、より美しい写真になっています。
直接光
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直接光の太陽の光で、ポプラ並木にアクセントとして入れることで、
夕陽のまぶしさが感じられる写真になりました。
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大阪城公園で、西に傾いた光を受けて輝く「猫じゃらし」です。
バックの丸ボケも一役かっています。
光と風を感じませんか?
映える光を見つける
例 1
滑らかな床に映り込んでいる光を探してみましょう。
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上の床に緑が映り込んでいるの写真は、実際に撮影した写真です。
このままだと、撮影の時に思ったテーマが十分に表現できていません。
そんな時、
露出補正をマイナス補正にしてシャッターを切ってみましょう。
また、
後から、あなたが思ったテーマが表現できていないことに気づいた時は、
レタッチで調整してみましょう。
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レタッチで
露光を下げて、黒を強調してみました。
すると、
光と影が感じられる写真になりました。
いかがですか?
床の緑が鮮やかになりました。
レタッチの時、
あなた自身が、どのようなテーマを写真で表現したいのかを
しっかり持ってレタッチをしていきましょう。
例 2
道路に落ちていた光です。
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実際に撮影した写真です。
このままだと伝わるテーマが弱いので、
中途半端な明るさをレタッチで修正してみました。
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中途半端な明るさを
レタッチで
露光を下げて、黒レベルを上げてみました。
いかがですか?
光と影のメリハリを感じる写真、テーマが伝わる写真になりました。
映える光の形をデザインする
いいなと思う光を見つけた時、シャッターを切る前に、
いいなと思った光をどのように見せるのか、
一枚の写真をどのようにデザインするのかを考えることが大切です。
あなたが見つけた光の美しさや面白さが、
そのまま見てくれる人に伝わるようなデザインを探しましょう。
デザインがうまくいかないと、伝わる写真として表現することが難しく、
デザインがうまくいくと、光の映える伝わる写真につながります。
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上の写真を見てください。
黒いバックの中に浮かび上がる緑の枝です。
緑の枝を写真画面全体に表すのではなく、空きスペースを意識しデザインしました。
デザインを決める時のポイントは、光の部分を面として捉えることです。
面として見えている「光のかたち」に気をつけていると、自然と影の形も見えてきます。
この事がとても大切な事なのです。
光のかたちと影のかたちがよくわかり、デザインできるアングルを探しましょう。
そして、
写真全体を被写体でうめ尽くすのではなく、
余白の部分、抜ける部分、スペース部分をあえて作ることによって、
気持ちの良い写真が撮影できるようになります。
上の緑の枝の写真の場合は、黒い影の部分のことです。
⭐️ ここでちょっと
習字の先生に
「字の美しさも大切なのですが、
紙の中の残された白い部分、
余白の部分の美しさも大切なのですよ」
と教えて頂いたことを覚えています。
戻ります
撮影も同じように考えたら良いのではないかと思います。
光の部分と影の部分、両方をデザインしていくことが大切です。
それには、
影の部分を残された余白の部分と考えて、形を考える事によって
光の映えるキレイな写真を撮影する事ができるようになります。
あなたが伝えたいテーマがしっかりと伝わる写真になります。
最後にもう一度、
大切なのは、撮影している場所で一度立ち止まり、しっかりと観察して、
いいなぁと思う光を意識して見つける。
そして、
いいなぁと思った光を面として捉えて、光のかたちを意識する。
すると自然に影のかたちも意識するようになる。
次に、
どのようなアングルで撮影すれば面として捉えた
「光のかたち」
「影のかたち」を
一枚の写真の中で表現できるのか・・・
光の映えたステキな写真を表現できるのか・・・
あなたの中で、
このように考えてシャッターを切る事によって、
「光の映えるステキな写真」
「あなたが伝えたいテーマがつたわる写真」
を、撮影することができます。
さぁ、
あなたの、目の前にある光を意識して観察することから始めましましょう。
これまでの
「映える写真を撮影!」 を、あわせてお読みください。
5 「写真のテーマを考えるとは?」は、こちらから
6 「写真に関係ないものは入れない」は、こちらから
7 「写真のベースラインを整える事は」は、こちらから
8 「写真に表情をプラスする為には」は、こちらから
9 「伝わる写真を目指す為には」は、こちらから
Many・Thanks
「スナップ写真とレンズ」は、こちらから
KUMISHASHIN
「組写真・作り方・考え方」は、こちらから
HAERUSHASHIN
「映える写真を撮影!」は、こちらから
photo poem
「写真からのポエム」は、こちらから
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「ポエムに」は、こちらから
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「ハートストーリー 」は、こちらから
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「day・day ささやく」は、こちらから
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「上橋菜穂子さんの本の心に残るページ」は、こちらから
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「品田穣の鳥島紀行」56年前のアホウドリとの出会い は、こちらから
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「写真絵本 のら猫シロとたまちゃんと」は、こちらから