イメージ写真からの
はがきサイズのポエム
「 風を 」
奈良 長谷寺の本堂内からの撮影
ちょうど 谷を昇ってきた
新緑の香りを含んだ風が
五色幕を揺らせた
ふいに 心の中を風が吹き抜け
時間が止まる
今日まで 出逢えたすべての出来事が
私を 織りなしていると
好奇心で キラキラした眼差しで
明るく 朗らかな 命を与えてくれる風と
また 出逢えることができたら
やっぱり 風にのって空を飛びたくなる
写真からのポエム 2019年6月
「風を」
この「風を」の写真は、奈良にある長谷寺で撮影しました。
床に写り込んでいる五色幕の影を撮影したりしている時に、五色幕を揺らしている風に気がついた。
風が、五色幕を揺らすのをひたすら待ち、10回シャッターを押している。
ふと思ってシャッターを押す、その1枚目がやはり一番いい感じです。
2枚目、3枚目になってくると、あれも一緒にとか、これも一緒にとかになって、本来思っていた写真から遠ざかっていくように思います。
だからやっぱり、これっと思った瞬間の一枚目が大切なのだと思います。
⭐️ ここでちょっと
私は撮影の際、いつもセンターピントで撮影します。スナップ写真が多いせいでもあるのですが、
シャッターチャンスを逃さないためです。
「あっ!」と思った時に、逃さず、迷わず、シャッターを押すためです。
「ROW [ ロウ ]( 生 )」画像で撮影していれば、「どんなトリミングも怖くない」という勢いです。
*スナップ写真の撮影の仕方の参考に、ぜひ、合わせてお読みください。
Many・Thanks
「スナップ写真とレンズ」は、こちらから
HAERUSHASHIN
3「スナップ写真の撮影について 1 」は、こちらから
HAERUSHASHIN
4「スナップ写真の撮影について 2 」は、こちらから
私が使っている写真編集ソフトは「Lightroom」(ライトルーム) です。
* Many・Thanks
「Lightroomのトリミングツールの使い方」は、こちらです。
右下の木を少し入れてトリミングをして、レタッチで、霞を取り、自然な彩度を上げています。
次に、ポエムを作っていた過程を紹介していきます。
私はいつも、Postcardポエムのプリントした写真を、机の前とか、パソコンの前に立てかけています。
次に作るPostcardポエムのプリントした写真から感じられることだけを大切にするために、ことある毎に、目に触れるようにして半月ぐらい過ごします。
とかく、撮影した時の様子や、その時感じたものを持ったままポエムを作っていくと、余計な思いが入ってしまいます。
だから、ひたすらプリントした写真と向き合います。
そして、浮かんでくる言葉を全て書き留めていきます。
たとえば、こんなふうに、
空を飛ぶがごとく向かっていこうではないか。
向かい風
風に乗る
顔をやさしく、なでていく風に
ほおずりして顔をあげる
心の中を風が抜けていく
前を向いて
奈良 長谷寺の本堂から撮影
ちょうど谷を昇ってきた涼やかな風に
新緑の木々の香りのする風
この写真をレタッチしているとふいに顔を風がなでていった
ふっと時が止まった
これからも好奇心でキラキラした眼差しで過ごしましょう
明るく朗らかで
命を与える風を心はいつも探しています
命を与えてくれる風を
風とまた出逢えることを楽しみにしています
これまで生きてきたすべての出来事が今生かされている
今の私を編んできてくれた
やっぱり風にのって空を飛びたいと思う
頭の中に物語が降りてきてくれる
さまざまな風に乗って空を飛びたいと心はいつも思っています
そう思うのは私だけでしょうか
こんな感じです。
次に、これらの言葉を順番につなげていきます。
まず初めに、どこで撮影したかを書くようにしています。
以前、
名取洋之助の写真集を見ている時、撮影した場所が写真の右下の余白に書かれていて、とてもイメージしやすかったので、撮影場所をポエムの中に入れるようにしました。
ここからは、自分の思いの言葉をつなげていきます。
私は、一度書いたポエムを、少なくても5回以上は書き直しをしていきす。
(ブログでは、直接パソコンに打ち込んでいますが、Postcardポエムを作る時は、紙に書いています。手の動きと思いとが、ちょうどいいスピードみたいです。)
書き直している時、書きながらつまるような感じがする時は、言葉を書き換えたり、チョット違う表現を使ったりします。
また、
浮かんできた言葉を書き足したり、順番を入れ替えたり、それから、できるだけ同じ形容詞の言葉を使わないように気を付けています。
よく言われている「推敲」です。
何度も、何度も読み返してみる。
これが一番大切なことだと思っています。
そして、最後に声を出して読み上げます。
読み上げていく上で、すんなり読み上げられないようであれば、違う言葉に置き換えたりもします。
つまり、詰まることなく読み上げられるということが大切だと思っているからです。
やはり、Postcardポエムを作っているその時の、私の心情がポエムに色濃く出てくるように思えます。
いつも、自身の中で、どこか違うところでポエムを作りたいと思っているのですが、なかなか切り離すことが難しくて、困っています。
しかしながら、ひらきなおって、これも私の色だと思ったりもしています。
このPostcardポエムの写真は、私の大好きな写真です。
「風」と言う、目には見えない物を写真におさめる、写真を撮ると言うことは、とても楽しいことです。
みなさんも、お気に入りの撮影された写真に、ポエムを書いてみてはいかがですか?
前回の、
写真からのポエム 2019年 5月「呼びかけて」の説明は、
photo poem 「 2019年 5月 呼びかけて 」は、こちらから
次回の、
写真からのポエム 2019年 7月「通う心」の説明は、
photo poem 「 2019年 7月 通う心 」は、こちらから
Many・Thanks
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