組写真・作り方・考え方 2016年12月編 [ 1 ]「輝きを」

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3枚の写真で、組写真を作り
「ものがたり」を表現していく

▼ 下の組写真が、2016年12月に展示した「輝きを」です。

輝きを

この3枚の写真は すべて直島(香川県)で撮影しました
日が沈み 月が輝きはじめる 人の心に灯がともる

今年出会った色々な事柄が 私を育ててくれました
自分が今いるまわりの風景から
ごく自然に自分が何処に居るのかを感じ取り
当たり前のように生きてきました
しかし 暗闇の中に溶けたまわりの風景と 自分
当たり前と思っていた世界が
ゆっくりと闇に覆われていく時

真の静けさが心の中に広がりはじめる

そこから 見えてくるものを大切にし
心が求める輝きを いくつになっても
追いつづけていたいと思いました

今年一年 応援して頂きまして
本当に ありがとうございました





まず、左の写真から説明していきます。
▼ 下の写真を見てください。

この写真は、夕食の時、各テーブル置かれていたアルコールランプです。
なぜか、この写真が気になって仕方がなくて、Lightroomで写真をスクロールしているたびに目に止まっていました。
だから、このアルコールランプの写真で組写真を組んでみようと思いました。

アルコールランプを 2Lにプリントした写真を前に、思いつく言葉を書き出していきました。


灯り
灯火
明かり

心なごむ

夜を照らす
輝く
闇の中で
明日を待つ
暖かい
心の安らぎ
静けさ
明日を追う
光を集めて
光を求めて・・・などなど。
これらの感じたことを大切にして、組んでいく写真を考えていきます。


縄文の昔から人類は、日の出とともに働き、日の入りとともに眠りにつく。
火が使われるようになり、灯になり、焚き火になり、火の光が人の心に安心を与えて、心に暖かさを与える。

このアルコールランプの写真は、トリミング無しです。私にしては珍しいことです。
レタッチは、露光を上げて、明るい写真にして、その分ハイライトをかなり下げて見やすい写真に仕上げています。

* 私が使っている写真編集ソフトは「Lightroom」(ライトルーム) です。



次に、右下の夕日の写真を説明していきます。
▼下の写真を見てください。

この夕日の写真は、直島からの帰り、宮浦港から岡山県の宇野港に向かう途中のフェリーから撮影しました。
この夕日の写真を選んだのは、アルコールランプの人工的な光に対して、自然の光を、陽の光を思ったからです。
そして、
光という共通点で、アルコールランプの写真と、この夕日の写真とで組写真を組んでいこうと思いました。

陽が沈み、暗闇が訪れる。人は、灯りをともす。

この夕日の写真もトリミング無しです。
レタッチは、露光を上げて、明るいめの写真にして、その分ハイライトを下げて、
次に、空の雲のしろさを出すために白レベルを少し上げています。
そして、最後に自然な彩度を上げています。
それによって、空の青さが出ています。


* 私が使っている写真編集ソフトは「Lightroom」(ライトルーム) です。

*トリミングでお悩みの方、ぜひ参考に合わせてお読みください。
KUMISHASHIN
「組写真・トリミング・考え方 2013年4月 足もと」は、こちらから

KUMISHASHIN
「組写真・トリミング・考え方 2013年5月 若者 」は、こちらから




Many・Thanks 「Lightroomのトリミングツールの使い方」は、こちらです。




自分が今いるまわりの風景から、ごく自然に自分がどこにいるのかを感じ取り思いの方向を考えながら生きてきました。
しかし、暗闇の中に溶けた周りと自分、顔がどちらを向いているのか、なかなか分からなくなってくる。
どこで生きているのかを自身に問いかける?
全てがわかっていると思っていた世界が、ゆっくりと闇に覆われていく時、真実の思いが、静けさが、ゆっくりと心に浮かび上がってくる。
辛くて不安でしかたのない時間でありながらも、自身を知ることができる、かけがえのない時間の流れでもある。

この時を自身に与えられたことに対する、心から感謝の思いで胸がいっぱいになる。

そんな思いから、3枚目の写真に、満月の月の写真を選び、組写真を組むことにしました。


次回は、右上の満月の月の写真の説明と、組写真全体の説明をしていきます。
どうか、お楽しみに!


続きの、組写真2016年12月編[ 2 ]「輝きを」の説明は、
KUMISHASHIN
 「組写真・作り方・考え方 2016年12月編[2] 輝きを」は、こちらから





KUMISHASHIN 「組写真・作り方・考え方」は、こちらから

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