暮らしの日々から
気持ちのありかた
*7月 1日
蛍。
息子たちが小さい時に、
高槻の川のそばでキャンプをしたことがある。
その川のそばで草刈りをしているおじいさんが、
「今晩きれいやで・・・」と言ってくださった。
私は何のことやらさっぱりわからずに夜を迎えた。
きれい・・・
いや、美しい・・・
テントから出てみると無数の蛍。
本当に、
どう表現したらいいのか言葉が見つからない。
あとにも、さきにも、
あの蛍の光は忘れることができない。
榎並舎羅( えなみしゃら )さんの俳句に
「すっと来て ついと流るる ほたるかな」
「ついとながるる」のところが大好きで、
本当に蛍は流れるように飛ぶことを思った。
きっと光っているから、
ながれるように飛んでいると、
人は思えるのだろう。
あの光の中をいまも思う。
7月 5日
呼吸。
人は過去の幸せに、
ついついしがみついてしまう。
そうではなく、
別の新しい可能性を、
新しい幸せの形を探す。
今の自分自身の、
ありのままの状態を受け入れる。
過去へのこだわりから、
未来への不安から、
自分自身を解放する。
それだけでも、
心軽く生きていけます。
自分自身を解放するには、
呼吸を整える。
まず、
・良い姿勢で座る。
( 背筋を伸ばして、腰を起こして座る )
次に、
・呼吸に意識を向ける。
( ゆったりした吐く呼吸を意識する )
そして、
・いろいろなことが浮かんできても気にしない。
( 未来の不安や過去の出来事を認めて、
今、生きている自分に気持ちを向ける )
一日、5分でも10分でもやってみて下さい。
私は、この呼吸に助けられました。
*7月 7日
約束のゲージ。
兵庫県豊岡市にある
コウノトリ 保護増殖センターの
第一フライングゲージのことです。
日本の野生動物保護の歴史の中でも最も古く、
1965年に建設され、
2010年に老朽化により、
使用を中止まで45年間使用されました。
そして、
2021年に「約束のゲージ」が、
改修を終えて現役に復帰しました。
「約束のゲージ」の名前の由来は、
野生のコウノトリ のペアを保護して、
1965年にゲージに収容した際、
捕獲に関わった人たちが
「いつか野生に返す」
と約束したことから
「約束のゲージ」と呼ばれるようになったそうです。
この「約束のゲージ」の作られた1965年に、
文化庁文化財調査官をされていた、
品田穣氏がかかわられていたそうです。
( 品田穣氏は私のブログの「鳥島紀行」の主人公の方です )
品田穣氏の「鳥島紀行」は、こちらから
この「約束のゲージ」が
今では、国登録有形文化財になっています。
*7月 11日
約束のゲージ Part II
品田穣氏の「自然の記譜帖」の本に、
ゲージのことが書かれていたので、
ここに記します。
・日本産コウノトリ の絶滅に立ち会う
私が天然記念物の担当になった時、
トキもコウノトリ も数羽になっていた。
( 中略 )
「野のものは野におけ」という反対の声もあったが、
人工飼育以外に選択肢はないと飼育に踏み切った。
現地にゲージを作ったり、
環境に最大の配慮をしたりして手探りで進めたが、
ついに日本産の個体群はトキ、コウノトリ とも手遅れで
絶滅を見守るしかなかった。
このゲージが「約束のゲージ」です。
1965年のお話です。
*7月13日
やりたいですか?
何かを頼まれたとき、
誘いを受けたとき、
何かを新しく始めるとき。
迷ったときに、
損か得か、
などの計算で答えを出すのはやめましょう。
自身の心の声に耳を傾けて、
「自分は、その事を本当にやりたいのか?」
と、問いかけてみましょう。
「やりたい!」のであれば、
無謀でも、
リスクがあっても、
先が見えなくても、
大きく息を吸って、
自分を信じて、
飛び込みましょう。
*7月15日
ねじ花。
以前にも「ねじ花」のことを書いたことがありますが、
私は、「ねじ花」が大好きです。
そんな私が、
ずっと前、友達に、
「ねじ花を買って植木鉢に植えたんよ、かわいい花だよ」
と話をすると、
郊外の家に住んでいる友達に、
「ねじ花は、そこいらにいっぱい咲いているよ」
と言われた記憶がある。
鉢植えの「ねじ花は」コーポの外壁工事の時に、
室内に入れたので、枯れてしまいました。
今年の6月、散歩をしている時に、
偶然お家の玄関先の植木鉢に咲いている「ねじ花」を、
2箇所も見つけました。
いつも散歩しているお家の前でした。
と言うことは、
今まで私は、6月にあまりと言うか、
ほとんど散歩をしていなかったと言うことです。
咲いている花に気を留めて、
散歩をすることも大切な気がします。
「ねじ花」は、私の心を暖かくしてくれました。
*7月17日
ちょっとの新しさ。
毎日のルーティンの生活の中で、
ひとつの「新しさ」をプラスしていきましょう。
今まで思いつかなかったことを、
「こうしたら、仕事が早くできるじゃない?」
「あの道を通ったら短い時間で行けた!」
などなど・・・
思いついたときの、
気づいたときの、
嬉しさ、楽しさは、
心の中で、
小さなガッツポーズが生まれます。
小さなガッツポーズは、
心をちょっと新しくしてくれます。
心のちょっとの新しさは、
自分を新しくしてくれて、
自分を成長させてくれます。
あなたは、今日どんな、
「ちょっとの新しさ」を、
見つけられましたか?
*7月19日
つつんで伝える。
人に何かを伝える時、
やさしく伝えるというのは、
とても難しいことです。
ましてや、仕事のこととかは。
そんな時、
伝える事柄を、
やさしさと、やわらかさでつつんで伝える。
厳しく、かたい言葉で
伝えることも素晴らしいことですが・・・
人とのコミニケーションの時には、
やさしさと、やわらかさでつつんで伝える。
すると、かえって伝えたいことが、
相手の心の奥まで、
届いていく気がします。
伝える言葉を、
やさしさと、やわらかさのオブラートにつつんで・・・
*7月23日
つゆ草。
私は、つゆ草の淡い水色が大好きです。
息子たちが小学生の頃、
児童向けの
「ネコジャラシはらっぱのモグラより」
という物語に出会った。
物語の主人公は、
小学校一年生の「そうた」
ネコジャラシはらっぱのモグラより、
そうたのおじいちゃんに、
手紙が届いた。
その手紙は、
ツユクサのインクで書かれていた。
この、
「ツユクサのインク」というところに、
心引かれた記憶がある。
「なんという発想だ!」
「モグラが、ツユクサのインクで手紙を書くとは・・・」
それからは、つゆ草に出会うたびに、
「ネコジャラシはらっぱのモグラより」
の物語が、頭に浮かんできます。
ツユクサのインクで書かれた文字は、
水にぬらすと消えるそうです・・・?
7月27日
みんなが知っていること。
日々大切なことは、
新しい工夫と、
新しい発見です。
しかし、
もう、みんなが知っていることの中にこそ、
一番強い発見が潜んでいるということを、
心にとどめておきましょう。
みんなが知っているからといって、
もう古い物ではないと思います。
普遍的なことの中、
当たり前の中に、
かえって、
みんなが求めているものが、
潜んでいるのではないでしょうか?
新しいものの見方で、
当たり前のことを、
見つめ直してみましょう。
*7月29日
らしい。
学生時代、
色々な環境で生きてきた人達に出会った。
自分では考えられない思いとか、
行動とかを目にする。
すると、
私は、声高にそれは違うと声を出した。
しかし、
そんな時、
「彼女らしいね!」と語った人がいた。
学生時代、
お互いの不完全さ、
ユニークさ、
人間らしさを出し合っていた。
だから、
今でも付き合って行けているのではないだろうか?
「きちんとしている」からちょっと違った、
「彼女らしさ」を、
人は、
魅力的だと感じるのではないでしょうか。
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