day・day ささやく 2022年 11月

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暮らしの日々から 気持ちのありかた

*11月1日
自分のフィルター。

テレビ、インターネットから流れてくる、
音楽や言葉は、時に心の負担になります。

音楽や映像、言葉を、
無造作に受け取っていると
身体に合わないものまで
吸収していることになります。

身体が、
欲しがっている食べ物を、
選択していくように、

目から、耳から入ってくるものを
自分のフィルターで選択しましょう。

時には、テレビのスイッチを切る勇気。

パソコンの画面を閉じる勇気。

身体をクリアに保っていくには、
自分のフィルターを持つことが、

とても大切なのだと思います。






*11月3日
姉と化粧道具。

私は高校生の時、
ソフトボール部に所属していたので、
化粧気なしの生活を3年間していました。
それはもう、
年から年中、太陽の下で、
ボールを追いかけていました。

そんな私が大学生になる時に、
お祝いに、
姉が化粧道具を買ってくれた。
ファンデーション、
アイライン、
アイブロウ、
ビューラー、
口紅、
紅筆、
アイシャドー、
頬紅、
などなど。

当時、商店街にあった「玉一」(たまいち)
漢字が違っているかもしれませんが、
そこの2階にある化粧品売り場で買ってもらった。

あれこれ相談しながら、
全く化粧気のない私には、
ちんぷんかんぷんで・・・

それでも、とても嬉しかった。

しかしながら、
私の人生で、
そんなふうに気遣い、
姉に買ってあげた記憶がない。

今、私の鏡台の引き出しの中に、
ブラシの毛が少なくなった紅筆、
壊れてしまったビューラー、
短くなったアイブローが、
眠っています。

どうしても 捨てられなくって。




*11月5日
父の名。

私は、田舎育ちなので、
本当に幼い頃は父のことを、
「とうちゃん」と呼んでいました。
そして、
小学生の頃は、
「おとうちゃん」

中学生の頃は、
「父さん」

大学生の頃は、
「お父さん」

結婚してからは、
「港のお父さん」
主人のお父さんと言い分けるために。

子供が出来て、
「港のおじいちゃん」

そして、
なくなってからは、
「村光(むらみつ)父さん」

おじいちゃんから、
私の村光父さんに戻りました。

色々な名前を通して、
私の中で生きていた、
「父」です。




*11月7日
続ける。

ひとつのことを何かの思いでやり始める。
私の場合は、みんなに内緒で始めます。

内緒で始めたことを、続けることによって、
自分の中に、自信が生まれてくる。
「みんなの知らないところで、私は努力しているのだ」
みたいな気持ちが心のうちに存在するようになる。

しかし、そんな簡単なものでもない。
あんなこと、こんなこと、と、
私のしていることを妨げる出来事が、
次々に現れてくる。

ここが踏ん張りどころ。

何があろうとも、その時点で、
成功していようが、失敗していようが、
一番初めの思いを確かめてみる。

そう、勝ち負けの問題ではない。
続けていくことの大切さ。

自分の前に続いている道が、
険しく細い道であっても、
足を引きずりながらであっても、
ひとつのことを続けていく勇気。

一番初めの思いを確かめてみる。
なぜ、始めたのか?
みんなに内緒で始めたことである。
だから、やめるのは簡単なことだが、
それでは、
自分の中の自信をなくしてしまう。

さあ、もう一度、
一番初めの思いを確かめよう。
そして、
ひとり(独り)でいい。
勇気を持って続けていこう。




*11月9日
やさしい選択。

どちらかを選択するとき、
いつするかを決断するとき、
また、
どんな方法でするのかを選ぶ時に、
それが、
一番いい方法なのかどうか、
自身の中でしっかり考える。

いろいろな方向から考えてみて、
自分の都合ではないか?
自己優先では無いか?
自分の何かにとらわれていないか?

自身の心の中で確認する。

そう、
いっぱい迷うことが大切。

私の場合は、
生きている上で、筋が通っているか?
を、いちばんに考えます。

選ぶことは、とても大変なことですが、
迷って、迷って選んだ時は、
後に、後悔が残りません。

いっぱい、ああでもない、こうでもない、と
考えましょう。

そして、
なんとなく筋の通った、
まわりの人にやさしい選択をしましょう。




*11月25日
折り合いをつける。

自分の中に、
一本筋の通った生き方を持つことは、
とても大切なことです。

しかし、
一本筋の通った生き方にしがみつき、
違う意見を否定し続けると、
孤立してしまいます。

孤独は、誰もが持って生まれてきたものですが、

孤立は、自分から人との関わりを
断ち切ってしまうものです。

自分の思いを主張するのも大切ですが、
自分と関わりを持っている人たちとの調和は、
もっと大切です。

折り合いをつける。

人それぞれ顔が違うように、
思いも違います。

否定するのではなく、
共に調和がとれるように
相手を理解できるところを、
見つけましょうしょう。

相手との、
折り合いをつけて、
生きていく。




*11月27日
つまみとる。

聞こうと耳をそばだてていないと、
心にとどかない音がある。
つまみとる事ができない音がある。

空中をただよう音をつまみとる。
親指と人差し指でつまみとる。
あっという間に空気にとけていくその前に、
つまみとる。
心がつまみとろうとしなければ、
つまみとれない。

言葉も同じ。
つまみとろうと、心が動いていないと、
心を動かす言葉にめぐり逢えない。

親指と人差し指でつまみとった言葉は、

心の中で、芽を出し、花を咲かせる。




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