組写真・作り方・考え方 2016年11月編 [ 2 ]「見つける」

Pocket

3枚の写真で、組写真を作り
「ものがたり」を表現していく

▼ 下の組写真が、2016年11月に展示した「見つける」です。

見つける

大阪城公園の市民の森で出会った子どもたちです
何か 三人 上の方で気になる物を見つけたみたいで
近くに居たお父さんが「なに なに」と
笑顔でやって来ました
何やら ひとしきり話したあと お父さんの歩いている
周りを 後 先になりながら通り過ぎて行った

私の住んでいる城東区は 飛行機のルートに
なっているらしく 頻繁に飛行機の音がします
その度に ついつい上を向いてしまう
何か淡いものが 胸の内に染み出してくる
これって 一体何なのだろう
潜在意識の中の自分を見つけること 知ることの難しさ
残りの人生 自分自身の本当にところで
生きていたいものです

とかなんとか 思いつつ空を見上げる
あっという間に 秋の空に なってしまって
また あっという間に 冬空になるのだろうなぁ




前回の続きで、一番上のねこの写真から説明していきます。
▼ 下のねこの写真を見てください。

このねこの写真は、大阪城公園の梅林のところで撮影しました。
ねこが木に登っている!
どうした? ねこ!
何があった?
思わず、シャッターを押しました。

このねこの写真に決めたのは、子供たちが上を見ているので、木の上に何かが・・・と思いました。
そこで、ドングリとか、柿の実とか・・・いろいろ思っては見たのですが、意外性がほしいと思ってこの写真に決めました。




▼ 下の写真が実際に撮影した写真です。

ご覧の通り、枝と、ねこの角度が違うことがわかると思います。
これは、写真を組んだ時に、子どもたちの目線と、ねこの目線を合わせるために、トリミングの際、写真のねこの頭のほうを30度ほど回転させて下げています。
こうすることによって、木の上からねこが子供たちをのぞき込んでいる感じがしますよね。



⭐️ ここでちょっと
私は撮影の際、いつもセンターピント撮影します。スナップ写真が多いいせいでもあるのですが、
シャッターチャンスを逃さないためです。
「あっ!」と思った時に、逃さず、迷わず、シャッターを押すためです。
「ROW [ ロウ ]( 生 )」画像で撮影していれば、「どんなトリミングも怖くない」という勢いです。

* スナップ写真の撮影の仕方の参考に、ぜひ、お読みください。 
Many・Thanks 「スナップ写真とレンズ」は、こちらから

SHASHIN・65
65歳からの写真を楽しむ練習 3「スナップ写真 1」は、こちらから

SHASHIN・65
65歳からの写真を楽しむ練習 4「スナップ写真 2」は、こちらから


*トリミングでお悩みの方、ぜひ参考に合わせてお読みください。
KUMISHASHIN
「組写真・トリミング・考え方 2013年4月 足もと」は、こちらから

KUMISHASHIN
「組写真・トリミング・考え方 2013年5月 若者 」は、こちらから

KUMISHASHIN
「組写真・トリミング・考え方 2013年7月 通りすがり 」は、こちらから

KUMISHASHIN
「組写真・トリミング・考え方 2013年9月 白の時 」は、こちらから

KUMISHASHIN
「組写真・トリミング・考え方 2013年11月 いちょうの葉 」は、こちらから


私が使っている写真編集ソフトは「Lightroom」(ライトルーム) です。

Many・Thanks 「Lightroomのトリミングツールの使い方」は、こちらです。



レタッチは、
露光をかなり上げて、その分コントラストを上げ、ハイライトと白レベルを下げて、3枚の写真のトーンをそろえています。それによって、見やすい組写真になっていると思います。

最後に、組写真全体について説明していきます。
もう一度、
▼ 下の組写真「見つける」を見てください。


みなさんは、この組写真を見た時に、一番最初に目がいくのはどの写真ですか?

私はまず、真ん中の子どもたちの写真に目がいってそれから、子どもたちが上を向いているので、上のねこの写真に視線が移り、次に、子どもたちの写真に戻り、そして、一番したのドングリの写真に視線が移動します。

子どもたちの写真の足の部分がトリミングによってカットされているので、頭の中で、無意識に下の部分は、足の部分はどうなっているのか?という思いが生まれている中、地面のドングリの写真が目に入り、自然と意識の中に受け入れられていく、全体の感じが出ていると思います。

そして、この3枚の写真には、それぞれ木があり、木の枝があるので、組んだ時に、違和感がなくなって、繋がりを感じることができています。

この組写真のタイトル「見つける」
ねこが子供達を見つける。
子供たちがねこを見つける。
子供たちがドングリを見つける。

この組写真の「ものがたり」は、
子どもたちが、木に登っているねこを見つけ、見つけられたねこも子供達を見つめている。その足元には、ドングリが落ちている。

🎶 🎶「どんぐりころころ どんぶりこ おいけにはまって さあたいへん・・・」
子どもたちの歌声が聞こえて来ませんか?


前回の、組写真2016年11月編[ 1 ] 「見つける」の説明は、
KUMISHASHIN
 「組写真・作り方・考え方 2016年11月編 [ 1 ] 見つける 」は、こちらから





KUMISHASHIN 「組写真・作り方・考え方」は、こちらから

SHASHIN・65 「65歳からの写真の練習」は、こちらから

Postcard Poem 「Postcard ポエム」は、こちらから

POEM 「ブログ」は、こちらから

HeartStory 「ブログ」は、こちらから

DAY・DAY 「day・day ささやく」は、こちらから

Nahoko・Uehashi 「上橋菜穂子さんの本の心に残るページ」は、こちらから

Torishimakikou 「品田穣の鳥島紀行」56年前のアホウドリとの出会い は、こちらから

EHONWO 「写真絵本 のら猫シロとたまちゃんと」は、こちらか




Pocket