写真からのポエム「 清い定ごと 」 2020年 10月

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イメージ写真からの 
はがきサイズのポエム

「 清い定ごと 」

京都 泉涌寺( せんにゅうじ )御庭の結界石
雨の中 何とはなしに撮影した

日本の慣しとして生きづいてきた
「物を またがない」
石と縄とが 無言の言葉で語っている

内に入れない のでは無く
内に入らない 気づかい

人の心を またがない

時を重ねてきたが 消えることのなかった
察せられる 清い定ごと






写真からのポエム 2020年 10月 
「 清い定ごと 」

京都 東山にある泉涌寺( せんにゅうじ )縁側から撮影した御庭の結界石です。

なんとなく心ひかれて撮影した。
後からこの縄に結ばれた石が結界石であることを知りました。

縄で結いた石、
関守石( せきもりいし )とか、留め石とも言われて、
一時的に立ち入り禁止を示しています。

結界とは、ふたつの領域を区切る一線で、
そこに置かれる石は、ふたつの領域の境界を表す法事だそうです。

清浄な領域と普通の領域との区切りで・・・



若い時、茶道を習っていた。
ある時先生に

「人の後ろを通る時にバッグとかを跨ぐのであれば、
ちゃんとお辞儀をして、前を通りなさい。
決して物を跨がないように」

と注意されたことを思い出します。



結界石。
「物を跨がない」
と育った日本人ならなんとなく察しのつく印
景観を害わず互いに相手を思いやる日本人らしい美しいルール


物外( ぶつがい )物質界を超えた外の世界
縄と石とで境界を表している
無言で語っている
言葉のない世界で語っている
文字のない世界で無言で語っている

長い、長い時間の中で受け継がれてきた日本の心と言える。


あなたが日々を生きる
人との関わり合いの中でも
内に入らないという気づかい
無言の心づかい


そんな気持ちで
人との関わり合いの中で生きていけば、
お互いが尊重されたステキな関係を
築いていけるのではないでしょうか?


そして、
「人の心をまたがない」

色々なところで生かしていく事ができれば
お互いが寄り添って生きていけるのではないでしょうか・・・





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