組写真・作り方・考え方 2017年 3月編 [ 2 ]「 春どなりに」

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3枚の写真で組写真を作り
「ものがたり」を表現する

▼ 下の組写真が、2017年 3月に展示した「 春どなりに」です。

立春を過ぎ日が長くなってくると
日が傾く事で 焦っていた心が薄れてくる

私の春を告げる花は 沈丁花です
下の息子がお腹にいる頃 春がとても恋しくて
この花の香りとともに暖かくなっていった
記憶が今も心の片隅に残っています

冬の間 閉じ込められていた硬い思いが
どこからともなくやって来る 沈丁花の香りに
「もう大丈夫だよ 春が来るから!」と

日本人ならではの 季節の気配を感じられる心
日々の生活の小さな幸せを積み重ねていく心を
大切に過ごしたいと思いました








前回の、組写真・作り方・考え方 2017年 3月編 [ 1 ]「春どなりに」の続きです。

一番上の写真から説明していきます。
▼ 下の写真を見てください。

この写真は、京都京北町で5月に撮影しています。お天気がよくて空が真っ青だったのを覚えています。
木の葉っぱのキラキラしたようすが、「春どなりに」の組写真にピッタリだと思いました。
のら猫シロが見ているであろう春の空です。





▼ 下の写真を見てください。
実際に撮影した写真です。

▲ 上の写真はスナップ写真です。このスナップ写真を組写真のパーツに合うようにトリミングで作っていきます。
木の葉の新芽を強調したいので木の葉っぱの部分と、右上の空の広がりが三角形になるようにと、この二つの事を考えて、トリミングで切り取りました。



⭐️ ここでちょっと

私は撮影の際、いつもセンターピントで撮影します。スナップ写真が多いせいでもあるのですが、
シャッターチャンスを逃さないためです。
「あっ!」と思った時に、逃さず、迷わず、シャッターを押すためです。
「ROW [ ロウ ]( 生 )」画像で撮影していれば、「どんなトリミングも怖くない」という勢いです。

*スナップ写真の撮影の仕方の参考に、ぜひ、合わせてお読みください。 
Many・Thanks
「スナップ写真とレンズ」は、こちらから

HAERUSHASHIN
 3「スナップ写真の撮影について 1 」は、こちらから

HAERUSHASHIN
 4「スナップ写真の撮影について 2 」は、こちらから


私が使っている写真編集ソフトは「Lightroom」(ライトルーム) です。

* Many・Thanks
「Lightroomのトリミングツールの使い方」は、こちらです。






*トリミングでお悩みの方、ぜひ参考に合わせてお読みください。
KUMISHASHIN
「組写真・トリミング・考え方 2013年4月 足もと」は、こちらから

KUMISHASHIN
「組写真・トリミング・考え方 2013年5月 若者 」は、こちらから

KUMISHASHIN
「組写真・トリミング・考え方 2013年7月 通りすがり 」は、こちらから

KUMISHASHIN
「組写真・トリミング・考え方 2013年9月 白の時 」は、こちらから

KUMISHASHIN
「組写真・トリミング・考え方 2013年11月 いちょうの葉 」は、こちらから




戻ります

レタッチは、
露光を上げて、コントラストも上げて、次に、白レベルを下げて空の青さを出して、最後に、自然な彩度を上げて、緑を鮮やかな緑にしています。



次に、一番下の写真を説明していきます。
▼ 下のタンポポの写真を見てください。

このタンポポの花の写真は、3月の終り頃に大阪城公園にちょっと早い桜を撮影しにいったときに、地面からやっと顔を出したかのようなタンポポの花を見つけて撮影しました。

この地面にへばりつくように咲いていたタンポポの花は、ライブビュー撮影しています。
太陽の陽をあびて黄色く輝いているタンポポの花を、真横から撮影したいと思ったからです。

ご存知のとおり、
ライブビュー撮影では、シャッタースピードがかなり遅くなるのでどこかに固定することが大切です。
私の場合は、カメラを持った手を自分の靴の上で固定してシャッターを押しています。もちろん、息は止めています。
また、
ピントを合わせるカーソルを、タンポポの花のおしべにあわせてシャッターを押しています。
それでもなかなか難しくて、合計6枚撮影した中の一枚です。






▼ 下の写真を見てください。
実際に撮影した写真です。

ちょっと分かりづらいですが、
組写真のタンポポの花の写真は、たんぽぽの花の角度が変わっています。
不自然にならない程度でタンポポの花が、真ん中の写真の、のら猫シロの方を向いている感じが出したかったので、タンポポの花を少し右に傾けてトリミングをしています。

そして、トリミングの際は、必ず黄金分割を考えています。




⭐️ ここでちょっと

トリミングについて説明します。
▼ 下の図を見てください。トリミングの基本図です。

縦線と横線との交点のところに、写真の主人公を配置すると
安定感のある、落ち着いたいい写真になると言われています。

よく知られている「黄金分割」の図です。


私が使っている写真編集ソフトは「Lightroom」(ライトルーム) です。

* Many・Thanks
「Lightroomのトリミングツールの使い方」は、こちらです。


戻ります

▲ 上のトリミングの基本図の赤い⭕️ のところに、タンポポの花が来るようにしてトリミングをしました。

レタッチは、
露光とコントラストを上げて、
次に、タンポポの花の向こう側にある白いまるボケを強調するために白レベルを上げて、
最後に、緑をきれいな緑にするために、自然な彩度を上げています。




最後に、組写真の全体について説明していきます。
もう一度、
▼ 下の「春どなりに」の組写真を見てください。

まず、中心となる写真を決める。
この組写真の場合は、のら猫シロの写真です。
そこから、「遠い写真」「近い写真」を決めて組写真を組んでいきます。

この組写真「春どなりに」の場合は、
「遠い写真」が、春の新芽に輝く木と空の写真です。
そして、
「近い写真」が、タンポポの花の写真です。

この「春どなりに」の組写真では、のら猫シロと、タンポポの花の写真の距離感が少し似ているのですが、一番上の新芽の木の写真の距離感で、奥行きがでた組写真になっていると思います。

この「春どなりに」の組写真の「ものがたり」は、
「やっとやって来た春の香りを、のら猫シロが楽しんでクンクンクン、のら猫白の見上げた空ではキラキラキラ輝く新芽が風と遊び、そんな様子を、のら猫シロのそばで、花咲いているタンポポの花が見つめてポカポカポカ」になりました。




前回の、2017年 3月編[ 1 ]「春どなりに」の説明は、
KUMISHASHIN
組写真・作り方・考え方 2017年 3月編 [ 1 ] 「春どなりに」は、こちらから




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「組写真・作り方・考え方」は、こちらから

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「映える写真を撮影!」は、こちらから

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