写真に表情を
プラスするということは
写真の中に何か一つ
プラスして表情豊かな
写真にすることです
▲ 上の写真のように、
「陽の光が木の幹を照らしている」から、表情豊かな写真になっているのです。
無表情な写真より
表情がある写真がおもしろい
これまでの、「映える写真を撮影!」では、
5 ,「写真のテーマを考えるとは?」
6 ,「写真に関係ないものは入れない」
7 ,「写真のベースラインを整える事は」
と、説明してきました。
つまり、
あなたの写真で何が伝えたいのかに気づいて
それを深く掘り下げて、テーマを明確にする。
次に、
あなたの思い描いている写真のテーマが伝わるように、
写真からテーマと関係ないものを外します。
そして、
ベースラインを整えて、写真の骨組みをしっかりしたものにする。
これら、5〜7のことが、
伝わらない写真を、伝わる写真に写真に変身させて行くための基本的な作業です。
ここからは、最終的にあなたの写真を仕上げていきましょう。
それは、「写真に表情をつける」ということです。
人と話している時など、無表情な人よりも、
表情豊かな人の方と話をしていると、話が弾むし、楽しいしですよね。
相槌を打ってくれたり、笑ってくれたり、時には一緒に泣いてくれたり・・・・
そんな時、あなたは、その相手の人に、好感が持てますよね。
写真も同じです。
無表情な写真よりも、表情豊かな写真の方が好感が持てるし、ずっとおもしろいのです。
例えば
もう一度、
▼ 下の写真を見てください。
上の写真は、
木の幹に陽が当たっている所が写真に表情があるということです。
一度頭の中で、
陽の光が当たっていない木の幹を想像してみてください。
無表情な写真になってしまいませんか・・・
「写真に表情をプラスする」例をあげてみます。
例 1
▼ 下の写真を見てください。
草が茂っているところが面白いので撮影しました。
次に、
草が茂っている写真の中に、
木の幹と石段を入れて撮影してみました。
▼ 下の写真を見てください。
いかがですか?
木の幹と石段が入るだけで写真に表情ができて
色々な「ものがたり」が写真から生まれてくると思いませんか。
例 2
▼ 下の写真を見てください。
風が吹いて小さな波を立たせている湖面をじっと眺めている人がいたので撮影しました。
人がいるだけで、いろいろな「ものがたり」が伝わってくる写真になっていると思いませんか。
写真で表情をプラスするとは、
「写真にアクセントを加える」とも言えると思います。
写真にプラスアルファを
考える
例 2 で紹介したのは、写真の中に「人をプラスする」という表情の付け方ですが
その他にもいろいろな方法があります。
色やラインをアクセントにしたり、
デザイン的な要素をプラスしたり、
バックの光がまるボケになるように撮影したりする方法。
あるいは、
レタッチの時に、写真をどのような写真にしたいかをしっかり持って、
露光やコントラストを変えてみたり、
白レベルを少し高くしたり、
シャドーをを高くしてみたり、
まるで写真にお化粧をするみたいな気持ちで、
写真に豊かな表情をつけていく方法。
もちろん、表情をつけなくても、
「映える写真を撮影!」で説明しました通り、
5 ,「写真のテーマを考えるとは?」
6 ,「写真に関係ないものは入れない」
7 ,「写真のベースラインを整える事は」
をクリアしていれば伝わる写真になっていると思いますが、
写真に表情をつけることがうまくいけば、
よりあなたが思っているテーマが伝わりやすくなり、
写真の魅力がプラスされることにも繋がります。
写真をどのような写真にしたいかをしっかり持って、
あなたが自身が勝手に思いや理由をつけて、
自由におもしろいと思い、
遊び心を大切にしていけばいいと思います。
そこには、あなた自身の発見があるはずです。
撮影の時、ちょっとした遊び心を大切にして、
レタッチの時は、あなたのアイデアをしっかり持ってしてみましょう。
あまり難しく考えないで、
あなたが撮影する時に「おもしろい」と思う気持ちを大切にして、
あなたが決めたテーマが、見る人に伝わる写真を目指して撮影していきましょう。
例 3
▼ 下の写真を見てください。
緑の木々に囲まれた階段です。
階段の中心にある手すりに光が反射していたので撮影しました。
手すりが光っているだけで、ずいぶんと雰囲気が変わってきますよね。
例 4
▼ 下の写真を見てください。
並木の向こうに陽が沈んでいくところです。
並木のシルエットだけでもいいのですが、
写真の中に、沈み行く太陽が入ることで、
写真の表情が違ってきますよね。
一瞬をとらえた写真から、「ものがたり」を感じる。
この後、どうなるのか、何が起こるのか・・・
そんな「ものがたり」を感じさせてくれる写真には力があります。
だから、見る人を引き付けてしまうのです。
あなたの「遊び心」を大切に、
あなたの「おもしろい」と思う気持ちを大切に
写真と向きあっていきましう。
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