3枚の写真で組写真を作り
「ものがたり」を表現していく
▼ 下の組写真が7月に展示した組写真「豊かな」です。
豊かな
京都市右京区京北弓槻町の水田です
2005年の合併でこの住所になりました
以前は 京都市北桑田郡京北町弓槻と言っていました
なんだか 以前の呼び名の方が
暖かい気がするのですが 私だけかなぁ
一面 稲穂の写真を以前からいつか撮りたいと
思っていて やっとその機会にめぐり会えました
水田の位置 その日の空気 太陽の光 そして 風
まだまだ いっぱいあると思うのですが
その時々で 緑の色が変化していきます
私は 風が渡っていく時の
緑の移り変わりが 特に好きです
まるで 数えきれないほどの緑の色が
囁きあっている気がして
私も その中に寄せてもらっている気がして
私の耳のそばで つぶやいている気がして
また 今年も会えるといいなぁと
前回、2015年7月編 [ 1 ]の続きを説明していきます。
▼ 下の写真を見てください。
同じ稲穂の海の写真ですが、この写真には、水路があり、奥に森が見えるので組写真に変化が出ていると思います。
今から思うと、一番下のこの写真の水路をもう少し左によせて、次に、真ん中の写真のバイクをもう少し右によせてトリミングした方が組写真としてのバランスが、とれるようになるように思い、トリミングをし直してみました。
▼ 下の3枚の写真がトリミングをし直した組写真です。
いかがですか?
写真の重心を考えると、上から平たく、次に右、次に左と、いう表現になりました。
真ん中の写真の右奥に、土手道を入れて変化を付けてトリミングをました。
3枚の写真をレタッチで、稲穗の海の色を少しずつ変えています。
⭐️ ここでちょっと
私は撮影の時は、いつもセンターピント撮影します。スナップ写真が多いいせいでもあるのですが、
シャッターチャンスを逃さないためです。
「あっ!」と思った時に、逃さず、迷わず、シャッターを押すためです。
「ROW [ ロウ ]( 生 )」画像で撮影していれば、「どんなトリミングも怖くない」という勢いです。
* スナップ写真の撮影の仕方の参考に、ぜひ合わせてお読みください。
Many・Thanks 「スナップ写真とレンズ」は、こちらから
HAERUSHASHIN
映える写真を撮影! 3「スナップ写真の撮影について 1 」は、こちらから
HAERUSHASHIN
映える写真を撮影! 4「スナップ写真の撮影について 2 」は、こちらから
* 私が使っている写真編集ソフトは「Lightroom」(ライトルーム) です。
* Many・Thanks 「Lightroomのトリミングツールの使い方」はこちらです。
*トリミングでお悩みの方、ぜひ参考に合わせて、お読みください。
KUMISHASHIN
「組写真・トリミング・考え方 2013年4月 足もと」は、こちらから
KUMISHASHIN
「組写真・トリミング・考え方 2013年5月 若者 」は、こちらから
このようにトリミングの変更ができるのは、「RAW [ロウ] ( 生 )」画像で、そして、センターピントで撮影しているからです。
▼ 下の写真が、真ん中の写真のセンターピントで撮影したものです。
自分がいいと思ってシャッターを切りますが、
その写真が組写真に使えるかどうかは、いかにその写真の主人公を写真内のどこにレイアウトして、はっきりさせるかどうかだと思います。
つまり、どのように「トリミング」をするかだと思います。
いつもは、組写真を作る時、人物の写真と、近い写真と、遠い写真とを
組んで行くのですが、
今回はあえて、同じ様な写真で組写真を組んでみる事にしました。
組んでみると、意外に良くて・・・
一枚の写真が、あまりにも自然の力の強い写真なので、他の写真と組んでみてもバランスが取りにくいように思えました。
▲
こんな感じの所です。
ダムを作るために、この稲穂の海の真ん中に道路が出来てしまい、
それはとても、残念な事なのですが、
色々な意味を持った写真が、撮影出来る様になったのではないかと思えます。
「この稲穂の海を、人々の人生を乗せた車という舟が、色々な想いを乗せて進み渡って行く」
という「ものがたり」になりました。
前回の、組写真2015年 7月「豊かな」の説明は下のところから、
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組写真・作り方・考え方2015年 7月編 [1 ] 豊かな は、こちらから
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組写真・作り方・考え方2015年 8月編 [1 ] 追うもの 追われるもの は、こちらから
Many・Thanks 「スナップ写真とレンズ」は、こちらから
KUMISHASHIN 「組写真・作り方・考え方」は、こちらから
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