組写真・作り方・考え方 2017年 1月編 [ 1 ]「貫く思い」

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3枚の写真で組写真を作り
「ものがたり」を表現する

▼ 下の組写真が、2017年1月に展示した「貫く思い」です。

貫く思い

43年ぶりに対面した 太陽の顔
その迫力に圧倒された よくぞ残った いや
残るべくして残った その二つの思いが重なった

「人類の進歩と調和」がテーマの万博
太陽の顔は さまざまな人類を目にしたであろう
しかし 本当にその目に写っていたのは
地球の原始の風景だったのでは

人類は進歩しているのだろうか
目に見えるものばかりを追いかけ
心の目で見て 感じられる感覚を
大切にする心が 薄れているのではないでしょうか

北海道から沖縄まで一斉に花咲く 彼岸花
土の中で何を感じて「今だ!」と芽吹くのか

己の心の奥深くを 貫く思いを
素直に見つめられる そんな私でありたい






まず、真ん中の太陽の顔の写真から説明していきます。
▼ 下の写真を見てください。

この写真は、皆さんご存じの万博記念公園にある、岡本太郎さんがデザインした「太陽の塔」の太陽の顔です。
私が高校生とき初めて出会ってから、その後、逢いに行っていなかった。
高校生の私には、おかしな顔をした塔にしか思えなかった。

その後、
私が写真を撮るようになって万博記念公園に撮影に行き、この太陽の塔の太陽の顔を撮影した。
その時、
高校生の時とは感じるものが違う事に気づいた。ただのおかしな顔をしてた塔ではなく、見透かされているような不思議な思いが胸の中に広がった。

撮影してから数年が過ぎて、岡本太郎さんがこの太陽の塔を製作している頃、縄文土器にとても興味を持たれていたことを知った。
縄文土器か・・・と思って太陽の塔の太陽の顔を見ていると、また違った思いが心の中をよぎっていきました。


この頃私は、人類は速さを求めて、便利さを求めて、手軽さを求めてばかりいて、本当に人類は進化しているのだろうか?といつも思っていた。
そのために自然を破壊して、地球環境を破壊して私たちの未来は、どうなっていくのだろうか?

その為に、人が生まれながらに持っている五感で感じることの大切さを、山や海に住んでいる生き物たちとの対話、自然との対話を何処かに置き忘れてきたのではないだろうか・・・

空から舞い落ちてくる雨は、地上の街並や山々に降り注ぎ、川となって海に流れ出て、それがやがて水蒸気となって空に舞い上がり雲になり、また雨となって地球の街並みや山々に降りそそぐ。
この地球の循環を人類は止めているのではないか・・・

そんな思いに突き動かされて、この太陽の塔の太陽の顔で組写真を組みたいと思うようになった。

この太陽の塔の太陽の顔は、何を見ているのか・・・
太陽の顔の目には、何が見えているのだろうか・・・

そう思った時に浮かんできたのは、地球の原始の風景、縄文時代の原始の風景だった。



写真のレタッチは、
ハイライトと白レベルを下げてコントラストをかなり上げています。それによって少し重みのある太陽の顔にしています。
次に、自然な彩度を上げて、空のブルーを強調しています。

トリミングは、なしです。私にしてはめずらしいことです。


私が使っている写真編集ソフトは「Lightroom」(ライトルーム) です。

Many・Thanks
「Lightroomのトリミングツールの使い方」は、こちらです。






次に、組写真の一番上の天使のきざはしの写真を説明して行きます。
▼ 下の写真を見てください。

地球の原始の風景を想像して見てください。こんな感じだと思いませんか?
この写真は、奈良県山添村で撮影しました。



この続きは、次回に、
一番下の彼岸花の写真と組写真全体の説明をしていきます。



続きの、
組写真2017年 1月編[ 2 ]「貫く思い」の説明は、
KUMISHASHIN
「組写真・作り方・考え方 2017年 1月編[ 2 ] 貫く思い 」は、こちらから




Many・Thanks
「スナップ写真とレンズ」は、こちらから

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「組写真・作り方・考え方」は、こちらから

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「映える写真を撮影!」は、こちらから

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