組写真・トリミング・考え方 2013年 7月「通りすがり」

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トリミングで、主役を一つにする

トリミングに対して色々な事が言われていますが、

写真の中で、どれが、何が、主役なのかを明らかにして、組写真を組んでいくためには、
トリミング は、とても大切な事だと、私は思っています。

トリミングは、写真の中で、「引き算」をすることだと、それにより、主役を一つにする事ができます。

トリミングによって、組写真の出来上がりが決まってくると言っても過言では無いと思います。


⭐️ ここでちょっと
私は撮影の際、いつもセンターピントで撮影します。スナップ写真が多いせいでもあるのですが、
シャッターチャンスを逃さないためです。
「あっ!」と思った時に、逃さず、迷わず、シャッターを押すためです。
「ROW [ ロウ ]( 生 )」画像で撮影していれば、「どんなトリミングも怖くない」という勢いです。

*スナップ写真の撮影の仕方の参考に、ぜひ、合わせてお読みください。 
Many・Thanks 「スナップ写真とレンズ」は、こちらから

SHASHIN・65
65歳からの写真の練習 3「スナップ写真 1 」は、こちらから

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65歳からの写真の練習 4「スナップ写真 2 」は、こちらから


私が使っている写真編集ソフトは「Lightroom」(ライトルーム) です。

* Many・Thanks 「Lightroomのトリミングツールの使い方」は、こちらです。







▼ 下の組写真が、2013年7月に展示した「通りすがり」です。

まず、一番上の写真から説明していきます。
▼ 下の写真を見てください。

この写真は、大阪の本町の近くにある「難波神社」にお参りしたときに撮影しました。

何かを考えながら、足早に歩いていく、革のブレザーに帽子、そして、ブーツ、ちょっとオシャレな男性でしょ。
石畳に映った彼の影も面白いと思いませんか?


▼ 下の写真を見てください。

実際に撮影した写真です。
ここから、引き算をしていきます。

頭の上の男の人の足と影をトリミングでカットしました。
私のトリミングの比率は、A3にプリントする比率です。
だから、狛犬の背中も少しカットされています。しかし、それによって、狛犬の頭と言うか、口元に視線が集中して、通り過ぎていく男性に、何か問いかけている様な写真になりました。

「何を悩んでいるんだ、大丈夫か?真っ直ぐ前を見ろよ ! 」と、言っているみたいで、

ちょっと、面白いと思いませんか?

レタッチは、露光をかなり上げて、その分、コントラストも上げています。


私が使っている写真編集ソフトは「Lightroom」(ライトルーム) です。

* Many・Thanks 「Lightroomのトリミングツールの使い方」はこちらです。




次に、真ん中の写真を説明します。
▼ 下の写真を見てください。

この写真は、心斎橋のオシャレなブティック前で撮影しました。

このウインドーが気に入ったので、ガラスの白い英文字にピントを合わせて、ひたすら通りかかる人を待ちました。
本当は、もう少しファッショナブルな女性を待っていたのですが・・・ちょっと残念です。




▼ 下の写真を見てください。

実際に撮影した写真です。
今から思うと、皆さんもお気づきだと思いますが、ガラスに「貸店舗」の文字が映り込んでいますよね。
この映り込みを避けるためにもう少し左に寄って、そして、もう少し引いて、撮影すれば良かったかなぁと、思います。

ここから、引き算です。
写真左の棚と、彼女の紺のスカートをカットました。
紺のスカートがない方が写真全体の色の統一感が出ると思って。

それから、欲を言えば、彼女をもう少し左に寄せて、トリミングできれば良かったのかと・・・
この時は、かかっている洋服の下の部分が切れないようにと、白い英文字をカットしたくなかったので、このトリミングになったのだと思います。

レタッチは、露光を上げて上の写真に合わせ、ハイライトと白レベルを上げて、黒レベルを下げています。
全体的に、ちょっと、白っぽく仕上げています。



私が使っている写真編集ソフトは「Lightroom」(ライトルーム) です。

* Many・Thanks 「Lightroomのトリミングツールの使い方」はこちらです。


*トリミングの参考に、ぜひ合わせてお読みください。
KUMISHASHIN
「組写真・トリミング・考え方 2013年4月 足もと」は、こちらから

KUMISHASHIN
「組写真・トリミング・考え方 2013年5月 若者 」は、こちらから



次に、一番下の写真を説明していきます。
▼ 下の写真を見てください。

この写真は、一番上の写真を撮影した「難波神社」のすぐ近くの「坐摩神社」( ざまじんじゃ・いかすりじんじゃ )の境内から撮影しました。
二人の女性友達が、レンタサイクルでこの近所を観光している様子で、道に迷ったのか携帯で今いる場所を確認しているみたいです。
そこを、日傘を刺した人が通り過ぎるところ・・・
彼女たちにピントを合わせて、二人の間を通り過ぎるところをじっと待ちシャッターを押しました。



▼ 下の写真が、実際に撮影した写真です。

ここから、引き算です。

右と左の、両方の門をカットして上の草もカットしました。
通り過ぎる人をセンターに持ってくるのも考えたのですが、彼女たちの右にあきがある方がちょっといいかなぁと思いました。

彼女たちと、通りすがりの人が主人公なのです。

レタッチは、一番上の写真に合わせるために、露光を上げて、その分白レベルを下げています。


私が使っている写真編集ソフトは「Lightroom」(ライトルーム) です。

* Many・Thanks 「Lightroomのトリミングツールの使い方」はこちらです。



上と下が、「遠い写真」ちょっと遠くて、パチットした写真で、真ん中は、「近い写真」でソフトな写真になっています。
そのメリハリが、三枚を組んだときに良い感じの空気感が伝わってくるのだと思います。


▼ もう一度、下の2013年7月に展示した組写真「通りすがり」を「遠い写真」と、「近い写真」、一度考えながら見て下さい。

誰が、何が、その写真の中の主人公なのか考えて、勇気を持ってトリミングをして下さい。

私が使っている写真編集ソフトは「Lightroom」(ライトルーム) です。

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KUMISHASHIN
 「組写真・トリミング・考え方 2013年4月 足もと」 は、こちらから

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