父の十七回忌に寄せて・父ともっと話がしたかった

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今更だが、父に聞きたかったことが一杯あることに気づく

2023年10月15日に父の十七回忌の法事を無事に終えることが出来ました。


姉と姪とそして、息子二人が我が家に来てくれて法事をすることになりましました。

どんなふうに法事を迎えればいいか色々と考えました。

もう四十年近くこの家で暮らしているので、何もかも古びた家ですが、
ちょっとでも空気の澄んだところで・・・と思い、玄関から台所とリビング、そして、床と壁の拭き掃除をしました。
やってみるものですね、拭き掃除だけで、部屋が明るくなしました。

そして、
父のアルバムを用意してみんなに懐かしんでもらおうと思いつき、
また、
父は手先の器用な人だった( 戦前、自分で竹トンボを作って飛ばしていたそうです ) ので、何かないかと探してみると、私が小学校に入学するときに、粘土をする時の竹ベラ( 先が尖っているのと、平なのと、切り出しナイフの形をしたもの )を竹で作ってもらったのが、私の手元に残っていたのでアルバムと一緒に用意しました。

オリエンタルリリーを花瓶に入れて仏壇の横のテーブルに置き、御供物も飾りました。
オリエンタルリリーの香りは、父の葬儀の際、葬儀場に漂っていた香りです。
十七年過ぎた今でもオリエンタルリリーの香りは、私が父の葬儀を思い起こす香りです。


冬用のお客様用の座布団を並べて、


和尚さまが来てくださり、
まず最初に、
父の亡くなった2007年はどんな時代っだったのか調べてきてくださり話してくれました。

・食品偽造発覚
・日本列島74年ぶりの猛暑
・中越沖地震が発生

そんな年だったそうです。

法要が始まりました。

和尚さんが、

お焼香をする時、
親指と人差し指と中指の3本の指で、
抹香( まっこう )を軽くつまんで、
額のところまで持っていき、
軽く頭を下げる。
そして、
その時に、
「私は、お陰様で◯◯歳になり、元気に過ごしています」と、
心の中で思ってください、

と教えてくださりました。


また、
ご先祖さまのことを思い、

御供物を供えてあげること。
声に出して、亡くなられた方の思い出話をしてあげること。
それから、
日頃から、小さな良い行いを続けていくこと。
でも、
その良い行いの見返りを求めてはいけない。

とも、教えていただきました。



法要を終えて、みんなでアルバムを見ながら色々話をしました。


父が亡くなり十七年が過ぎて行きました。

もう、十七年になるのかと思い気持ちと、
まだ、十七年しか過ぎていないのか・・・
父が亡くなった時
私は、幾つだったのだろうか・・・と

どうしてかわからないが、
父の十七回忌の法事を迎えるにあたって、
今までとはまた違った色々な思いが胸をよぎっていきました。


父は、ハーモニカを吹くのがとても上手だった。
父は、草笛を吹くのも上手だった。
父は、歌を歌うのは下手だったが、歌詞は全部覚えていたという。
父は、泳ぐのが上手だった。水球の選手だったという。
父は、倒立ができた。
父は、広島糸崎鉄道学校時代、競技班に所属していた。
父は、お酒が大好きだった。
父は、相撲が好きで、技の名前をほ全部知っていた。
父は、オシャレで、いつもズボンの折り目を気にしていた。
父は、靴もピカピカで、幼い私が踏むといつも怒られた。
父は、瀬戸内海の島の名前を全部知っていた。
というのは、広島糸崎鉄道学校を卒業したのに、船乗りになっていたからです。


父は、犬好きで、
犬に「ジョン」という名前をつけていたと、
アルバムを見ながら姉から聞きました。
姉と私は5歳年が離れているので姉は覚えていたみたいです。

70年も前に犬に「ジョン」という名をつけた父。
生前に、その理由を聞いてみたかったです。

私の中では、本を読むのが好きだった父は、
「ジョン万次郎」の本を読んだからかな・・・

今となっては、全て憶測の域を出ないです。


父はどうして、広島県糸崎鉄道学校に行ったのだろうか?




あなたは、お父さんとお話をしていますか?

お父さんに、若かった時のことや、あなたが幼い頃の話を、
ぜひ、聞いてみてください。
お父さんと、会話してみてください。

きっと、お父さんとの話は、あなたが生きていく際の、宝物になりますよ。




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