トリミングで、組写真のパーツを作る
▼ 下の組写真が、2013年9月に展示した「白の時」です。
初めに、一番上の写真から説明して行きます。
▼ 下の写真を見てください。
この写真は、中之島の「なにわ橋」駅近くで撮影しました。
お店のガラスに写り込むビルと欅にピントを合わせて、ひたすら、人が通るのをまちました。
二人の姿が、ブレているところが、幻が通りかかった感じがして好きです。
▼ 下の写真が、実際に撮影した写真です。
トリミングで、上の壁と、人物がちょっと左にくるようにして、切り取りました。
レタッチは、白っぽくなるように、露光をかなり上げて、その分コントラストを上げてガラスの部分がパッチとするようにしました。
私は、組写真を組んでいく際に、トリミングは、欠かせないものだと思っています。
⭐️ ここでちょっと
私は撮影の際、いつもセンターピントで撮影します。スナップ写真が多いせいでもあるのですが、
シャッターチャンスを逃さないためです。
「あっ!」と思った時に、逃さず、迷わず、シャッターを押すためです。
「ROW [ ロウ ]( 生 )」画像で撮影していれば、「どんなトリミングも怖くない」という勢いです。
*スナップ写真の撮影の仕方の参考に、ぜひ、合わせてお読みください。
Many・Thanks 「スナップ写真とレンズ」は、こちらから
HAERUSHASHIN
映える写真を撮影! 3「スナップ写真の撮影について 1 」は、こちらから
HAERUSHASHIN
映える写真を撮影! 4「スナップ写真の撮影について 2 」は、こちらから
私が使っている写真編集ソフトは「Lightroom」(ライトルーム) です。
* Many・Thanks 「Lightroomのトリミングツールの使い方」は、こちらです。
私の場合は、組写真を組んでいくということは、トリミングで組写真の意図に適したパーツを作り、組み立てていくということだと思っています。
公園や街角で「あ、おもしろい!」と思った瞬間をとらえて、シャッターを押し撮影した写真が、組写真に適しているかというと・・・そうじゃないのです。やっぱり、スナップ写真は、スナップ写真でしかありません。
このスナップ写真を、組写真に、適しているパーツに作り上げていかなければなりません。ここで、「トリミング」が必要になってくるのです。
つまり、
スナップ写真を、組写真で表現したい意図を明確にして、「その意図に適したパーツの写真に、「トリミング」で作り上げていく」、スナップ写真の中の主人公を明確にするということなのです。
私は、いつも思っています。
「組写真を組む」ということは、組写真で表現したい「ものがたり」を作り上げるための、3枚のパーツをトリミングで作り、それらを組み合わせて、組み立てていくことだと。
戻ります
次に、真ん中の写真を説明して行きます。
▼ 下の写真を見てください。
この写真も中之島で出会った、ちょっとモダンなビルの窓枠。
その窓一面に飾られた、繊細な切り絵が気になり、撮影しました。
よくはわからないのですが、この切り絵は、全部つながっている様に思いませんか?
色々なお花が咲いていて、蝶々がいて、トンボがいて、・・・・
そして、真ん中のオレンジ色の電球が、窓枠とレトロな感じをかもし出していると思いました。
▼ 下の写真が、実際に撮影した写真です。
窓枠の上の交わっているところが、下の図の丸のところにくる様にしてトリミングをしました。
窓枠から上のスペースが狭いのが、ちょっと気になりますが、
下の枠をトリミング で取り除く事によってスッキリした写真になりました。
⭐️ ここでちょっと
▼ 下の図が、トリミングの基本図です。
縦線と横線との交点のところに、写真の主人公を配置すると
落ち着いたいい写真になると言われています。
よく知られている「黄金分割」です。
戻ります
次に、一番下の写真を説明して行きます。
▼ 下の写真を見てください。
この写真は、南堀江で撮影しています。
ブッティックの白い壁と白色でピースをかけたウインドウ、その前に止めてある「赤い自転車」
もう見た瞬間、心ひかれました。
ウインドウの白い丸の中の矢印も、何かいいと思いませんか?
この前で、ひたすら人が通るのを待ちました。
この頃は、人をブレた状態で撮影することに凝っていました。
パチットしたバックに、動いてブレている人です。
味があると、思いませんか?
▼ 下の写真が、実際に撮影した写真です。
もう少し、上下、左右に余裕を持って撮影すれば良かったと今、思っています。
それから、自転車の前のスペースがもう少しあればいいのにと・・・・
私が使っている写真編集ソフトは「Lightroom」(ライトルーム) です。
* Many・Thanks 「Lightroomのトリミングツールの使い方」は、こちらから
トリミングをしなくても、このままでいいように、今見ると思うのですが、この頃の私は、つめてトリミングをしていたので、
自転車の前と通りすがりの人の後ろをトリミングで少しカットしています。
それによって、白い丸もカットされていますが、少しカットされている方がいいと思いませんか?
▼ 「白の時」の組写真を、もう一度見てください。
目線の動きは、一番上の写真の人物の黒から、真ん中の写真の窓枠の黒に続き、一番したの写真の人物の黒に続いていく様になります。
そして、赤い自転車が、上の2枚の写真を受け止めていて、この組写真のアクセントになっています。この自転車の赤がないと、白と黒の写真の組み合わせにしか見えなくなっていると思います。
全く違うところで、撮影された3枚の写真ですが、なんとなく繋がるものを感じませんか?
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「写真・トリミング・考え方 2013年4月 足もと 」 は、こちらから
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