写真のテーマを考える とは?

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あなたはなぜ、
その瞬間にシャッターを切ったのでしょうか?


上の写真を見てください。
ノイズが出ていて、ピントがどこにもあっていませんが、何かが伝わってくる写真だと思いませんか?


あなたは、
どんな写真が、いい写真だと思いますか?
また、
どんな写真が、悪い写真だと思いますか?

まずはじめに考えてみてください。
いったい、良い写真と悪い写真とを、どんなところで判断するのだと思いますか?

この思いを出発点にして、あなたが写真を撮影する時の思いを、今一度考えてみましょう。


私は、写真を撮り始めた頃は、
「悪い写真は、ピントが合っていない写真」
「悪い写真は、ぶれている写真」
と、思っていました。
そして、
「良い写真は、どこかにピントが合っている写真」
「良い写真は、きれいな写真」
と思っていました。

しかし、
最近は、良い写真も、悪い写真もないと思うようになりました。
撮りたいと思ってシャッターを押す、
おもしろいと思ってシャッターを押す、
そう思ってシャッターを押した写真は、すべて良い写真なのではないでしょうか。

その時、あなたの心の中で何かを感じてシャッターを押しているはずです。
感じたものが表せている写真であれば、
伝えたいものが、伝わっている写真であれば、
良い写真も悪い写真もないのです。



具体的なテーマを考える

では、
伝わる写真、伝わらない写真とは、何が違うのでしょうか?
それは、
伝えたかった思いが、伝わっている写真かどうかではないでしょうか。

たとえば、
「夕日がきれいだったから」
「猫の姿が、面白かったから」
と思ってシャッターを押すと思うのですが、

しかし、
そこからもう少し深く掘り下げて、

▼ 「夕日に照らされた、雲がきれいだったから」


▼ 「猫があくびをしている顔が、面白かったから」


と具体的な思い、テーマを持つことだと思います。

つまり、
写真を撮る時、シャッターを押す時に、
自分の中に、
少し深掘りした具体的なテーマを、
明確にすることが大切なのです。


では、テーマとは何でしょうか?
それは、
「あなたは、あなたが撮影した写真で何を伝えたいのか」
と言うことです。

つまり、
「あなたが見つけたこと」
「あなたが気づいたこと」
と言ってもいいと思います。


たとえば、
夕日に輝いている雲を見て、
「あの夕日をうけて、チェリーピンクに輝いている雲がきれいだ」
と思ってカメラを構えます。
これが、あなたが写真で伝えたいことです。

写真を見ている人が、
「この人は、夕日をうけてチェリーピンクに輝いている雲を伝えたかったんだ」
と思えば、伝わる写真が撮影できたということになります。


さらにテーマを深掘りする

テーマをはっきりさせるためには、伝えたいことを掘り下げていきます。

1 テーマの発見

まず、「夕日がきれいだ」と見つけて思ったことに気づく。

2 テーマの深掘り

次に、どうしてきれいだと思ったのか、その理由を掘り下げる。
「空の夕日の色がきれいだったから」
「雲がチェリーピンクに輝いているのがきれいだったから」
「雲がピンクの綿あめみたいできれいでふわふわだったから」

3 テクニック

掘り下げた「きれい」をより伝わるように工夫する。

私の場合は、工夫するということは、
トリミングとレタッチです。

このようにテーマを深掘りしておくと、伝え方も明確になるので、
見ている人に伝わる写真に近づいていきます。




撮影した具体的なテーマの写真を、少しでも興味を持って見てもらえるようにしていくのが、私の場合は、トリミングとレタッチなのです。

私の撮影する写真は、ほとんどがスナップ写真です。
だから、スナップ写真を撮影しているときに、
「写真の露出は・・・」
「写真の構図は・・・」
と、テクニックを考えているとシャッターチャンスを逃してしまいます。
だから、
「おもしろい」「綺麗だ」と思ったときに迷わずシャッターを押すのです。

「おもしろい」「綺麗だ」と思って撮影したスナップ写真を、テーマに沿ってトリミングとレタッチをしていき、伝わる写真に仕上げていきます。

つまり、
写真を見ている人達に少しでも興味を持って見てもらえるように、
私がシャッターを押した時のテーマが伝わる写真に、撮影した時の思いが伝わる写真に、トリミングとレタッチで仕上げていきます。


この続きの
「写真に関係ないものは入れない 映える写真を撮影! 6 」の説明は下のところから
HAERUSHASHIN 「写真に 関係ないものは入れない 6 」は、こちらから


⭐️ ここでちょっと

私は撮影の際、いつもセンターピントで撮影します。
スナップ写真が多いせいでもあるのですが、
シャッターチャンスを逃さないためです。
「あっ!」と思った時に、
逃さず、迷わず、シャッターを押すためです。
「ROW [ ロウ ]( 生 )」画像で撮影していれば、
「どんなトリミングも怖くない」という勢いです。


*スナップ写真の撮影の仕方の参考に、ぜひ、合わせてお読みください。 
Many・Thanks 「スナップ写真とレンズ」は、こちらから

HAERUSHASHIN  「映える写真を撮影!3「スナップ写真の撮影について 1 」は、こちらから

HAERUSHASHIN  「映える写真を撮影!4「スナップ写真の撮影について 2 」は、こちらから


私が使っている写真編集ソフトは「Lightroom」(ライトルーム) です。

* Many・Thanks 「Lightroomのトリミングツールの使い方」は、こちらです。



次回は、具体的にトリミングとレタッチの仕方を説明していきます。



この続きの
「写真に関係ないものは入れない 映える写真を撮影!6 」の説明は下のところから
HAERUSHASHIN 「写真に関係ないものは入れない  6 」は、こちらから



アイキャッチの写真を使った組写真
「2015年 2月編 [ 1 ] 夢」の説明は、
KUMISHASHIN 「組写真・作り方・考え方 2015年 2月編 [ 1 ] 夢 」は、こちらから



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