day・day ささやく 2022年 9月

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暮らしの日々から 気持ちのありかた

*9月1日
折り合いをつける。

折り合いをつけて生きていく。

ぱっと聞くと、
ちょっと、妥協しているとか、
相手に折れるとか、
相手に譲歩する
とかみたいに感じてしまいますが、

本来の意味は、

「お互いが」「〇〇し合う」の、

言葉だと思います。

自身の意見を相手に聞いてもらい、
相手の意見を自身も聞く。

そして、

お互いの妥協点を
見つけ出す、
探し出す、

という意味なのです。

主張も大切であり、
調和も大切なのです。

自身を尊重して、
自身と戦っている人は、

相手の悪いところばかりを、
引っ張り出してくるのではなく、

相手に対して寛容になれる。

お互い譲り合いながら、
折り合いをつけながら、

生きてみませんか?





*9月3日
魚のほね。

昨晩アジのフライを食べている時、
小骨が歯の間にはさまって取れなくなった。
どうしたら取れるのかと考えているうちに、
もうずいぶん前に、
うなぎの骨が喉に刺さって取れなくなったことを思い出した。

ご飯を飲み込んだりしては見たが、
唾を飲み込むたびに痛くて、
とうとう、翌朝、耳鼻咽喉科に行った。

先生は、ずいぶん喉の奥を眺めていたが、
うなぎの骨を見つけることができなくて、
気のせいではないか・・・と、
いや、そんなはずはない!
唾を飲み込むと痛いのだから・・・

その時、突然先生が「あっあった!」と
喉の奥の奥で見つけてくれた。
見つけてはくれたものの、
次に、その骨を取るには・・・。
とうとう喉にスプレーで麻酔をすることとなった。

骨は無事に取り除くことができた。
先生は、その取れた骨をわざわざ私に見せてくださった。
「この骨ですよ!」と

そのあと、病院の会計で、7千円を払った。
まぁなんと、高いうなぎだったのだろうか?

そういえば、その後うなぎの値段が高くなって、
もう長い間、うなぎを食べていないなぁ。
あの病院代の7千円を払えば、
美味しいうなぎを食べることができる・・・

そうだねぇ。

まぁ、アジのフライでいいか。




*9月5日
化粧品。

若い頃は、いろいろな化粧品を揃えていた。
クレンジング、
拭きとり、
洗顔、
マッサージクリーム
化粧水、
乳液、
栄養クリーム、
アイクリーム、
しみ取りクリーム、

そして、
下地クリーム、
しみかくしクリーム、
ファンデーション
おしろい、
リップクリーム、
口紅、
ほほ紅、
アイシャドー、
アイブロー、
と、それも結構いい値段のする化粧品を使っていた。

ちょっと事情があって、
保湿化粧水、
保湿ジェル、
クレンジング、
洗顔、

そして、
おしろい、
アイシャドー、
アイブロー、
リップクリーム、
口紅、
ほほ紅、

と、シンプルになり、
三面鏡の引き出しもスッカラカンになった。

それはそれで、心にも余裕ができ、

そして、
自然体な自分でいられるようになった気がする。



*9月7日
白露。

二十四節気のひとつ「白露」です。
朝、晩の風が涼しくなってきて、
夜の間に空気が冷えて、
朝露が草花や木々に、
おりる始めるころです。

夏から秋への移り変わりです。
「朝露が降りるとその日は晴れる」と
言われています。

また、この頃、
ツバメが南の国に旅立つ季節でもあります。

南へ帰る日は、晴れの日ではなく、
曇りや小雨の日を選んで、
群れをなして空の高いところを
雲に隠れるようにして飛んでいくそうです。

群れをなして飛ぶ、燕の姿を見かけたら
「無事に帰るんだよ!」と
声をかけてみては・・・

暑い暑いと思い過ごしていた
夏が過ぎようとしている。

暦は残り四枚になった。
速い、一年が過ぎるのが・・・

そう言えば、
私は、群れをなして飛んでいる燕を、
みたことがないなぁ・・・



*9月9日
秋。

丹波篠山に暮らす友達が、
犬と散歩をしている動画を送ってきてくれた。

田んぼの畦道で、
たわわに実り頭を垂れている稲が、
写し出されていた。

大阪の秋は、まだちょっと遠いかなぁ。

桜の葉っぱが、
所々黄色い葉っぱになっているが・・・

秋の祭ばやしを聞いて、
桜の葉っぱは、黄色くなっていくのかなぁ。

そう言えば、
以前、太鼓の音を椎茸が聞くと、
大きく育つと聞いたことがある。

桜の葉っぱにも、きっと聞こえているのでは・・・

秋の祭りばやしが。



*9月11日
人恋しい。

コロナの中、う〜ん、
あまり出歩いていません。

人恋しい。

話をするのは、ほとんど主人とです。

我が家の猫、リンに話しかけてみては見るものの、
返事は、当たり前ながら、返ってきません。

「リン、お話しできたらいいのにねぇ」
「ニャァ、ニャァー、ニャニャ、ニャーニャ、ニャァ」
とかねぇ。

先日、美容室に行って来た。
美容室で、はしゃいでいる自分に気づく。

いつもより言葉数が多い。
「困ったものだ」と内心思いつつ。

やっぱ、人恋しいんだ。

そんな自分に気づいて、ちょっとトーンを落とす。

美容室の方々、
お話ししてくださってありがとうございました。

髪を切っていただいて、話を聞いていただいて、
ちょっと、心が軽くなり、

人恋しいさが、少なくなりました。



*9月13日
助け合う。

同僚、友達、夫婦、兄弟、に気を配りましょう。

自分のことを一生懸命することに集中しすぎて、
周りの人の様子が目に入らなくなってしまう。

自分のやらなければならない事を、
ひたすらこなしていく、
互いの立場を考えて、
口を出さないことも大切です。

しかしながら、
無関心でいるというのは、
いかがなものでしょうか?

互いに助け合いながら、
持つ、持たれつ、
で生きていくのはいかがですか?

人が、
振り向いたとき、
声をかけられたとき、
いつでも、
助けてあげられる気持ちを、
心の中に作っておきましょう。



*9月15日
真剣に遊ぶ。

人は生きていると、
色々なことを背負ってしまう。
そんなとき、
真剣に遊ぶことが大切です。

勝つことを目的としない遊びをする。
心がすごく気持ちがいい遊びをする。
これが心にとってとても重要なこと。

すると、
真剣に信じて遊ぶから、
心の中が元気になってくる。
心の中が元気だから、
心の中が平和になる。

背負っていたものから、
重荷から、
開放されて、
しがらみから心を解き放ってくれる。

自身が平和だから、
周りを受け入れることができるようになる。

さぁ、
真剣に、
一生懸命に、
遊ぼう。

心が軽く、明日が感じられるようになる。



*9月17日
聞こえてくる。

自分が聞きたいと思っていると、
おのずと、聞こえてくる。

聞きたいと思う気持ちが、とても大切である。
心の底から思うことが、大切である。

心のどこかで
いつも、思い続けていること。
いつも、気にかけていること。
いつも、耳を澄ませていること。

すると、
思いもよらないところで、
その答えが、聞こえてくる。

ドラマの主人公の台詞、
道で、バッタリ出会った人との会話、
電車のなかずり広告の、タイトル、
読んでいる小説の、主人公の言葉・・・などなど。

心のどこかで
いつも、思い続けていること。
いつも、気にかけていること。
いつも、耳を澄ませていること。

常にアンテナを張っていると、
聞こえてきます。

聞こえてくる言葉を、
いかにキャッチするかは、
あなたしだいです。



*9月19日
短く伝える。

会社でも、家庭でも、
色々な思いが溜まってくると、
心に余裕がなくなりイライラしてくる。

イライラしてくると、
怒るための事柄を探している自身に気づく。

また、
溜まってくると、
長い爆発になってしまう。

以前のことを持ち出して、
ああでもない、
こうでもないと、
たらたらと言葉をつづって、
怒ってしまう。

言われている方も大変だが、
怒っている方も傷ついてしまう。

人の心は、とてもやわらかです。

その時々で、
その場で起こったことに対して、
短く怒りましょう。

相手が安心できる言い方で、
短く怒りましょう。

でも、
怒るよりも、伝えましょう。

短く、伝えましょう。

やっぱり、それが、いちばんいいよ。



*9月21日
質素でありながら。

我が家では、
お米は炊く直前に精米します。
私は、
少し柔らかめのご飯が好きなので、
炊飯器に準備して、
10分たってからスイッチを入れます。

そして、
お味噌汁は、
だしジャコ、
昆布、
出汁かつお、
で出汁をとり作ります。

お出汁ががおいしいと、
薄味でたべられます。

何もできませんが、丁寧に作ります。

心入ひとつで、
おいしいものがたべられます。

日本人ならではの、
質素なごちそうを食べて、
質素でありながらも、
心ゆたかに、
これからも、
生きていきます。



*9月23日
お彼岸。

秋分の日。
太陽が真東から昇り、真西に沈む。
昼と夜の長さが等しくなりました。

今日は、お彼岸の中日です。
昔から極楽浄土は西の方向にあるとされていて、
太陽が真西に沈む秋分の日に、
ご先祖さまを供養するようになったそうです。

「暑さ寒さも彼岸まで」
という言葉があ流ように、
先日の台風のおかげで、
グッと涼しくなりました。
ついこの前までの暑さが嘘のようです。

冬の寒さから暖かくなることを
「三寒四温」と言いますが、
夏の暑さから涼しくなることを
「三暑四涼」(さんしょしりょう・私が作りました)
とは、言いませんが、

もう少し季節の変わり目が、
緩やかであってほしいものです。




*9月25日
冷蔵庫。

冷凍室の引き出しが、
しっかり閉まらなくなって・・・
買い換えることにしました。

思い起こすと、
上の息子が中学生になるときに、
お弁当を持たせることになるので、
料理の苦手な私は、
冷凍食品を活用しようと、
冷凍室の大きな冷蔵庫を、
買い求めました。

あれから25年が過ぎて行きました。

息子たちは、
高校生になり、大学生になり、
やがて、
我が家を巣立って行きました。

そんな、
私たち家族の暮らしぶりを、
台所の片隅でじっと見守ってくれていた、
冷蔵庫です。

本当に長い間、ありがとう。



*9月27日
ほめられる。

この年になってもほめられると、
嬉しくなる自分がいることを知りました。

それは、
息子たちにほめられたときです。
何か認められた気がして、
「やった!」
という気分になりました。

そんな単純な自分の存在に、
いやいや、ちょっと、待てよ・・・

そんなのでいいのか?

とは思いつつも、顔がゆるんできます。

私より年を重ねた人たちも、
同じなのではないでしょうか。

とは言うものの、
自身の両親に対してそうだったのかと言うと
頭をかしげてしまう。

周りの人は、誰も何も言わないから、
子どもである自分が言ってあげないと・・・
などと思っていましたが、
今、自身が両親と同じような年になって、
初めて気づくようです。

ちょっとした事を、ほめてあげましょう。
ちょっとした出来事を、認めてあげましょう。

しかしながら、
その、ちょっとした事を見つけるのが難しいです。

でも、
心を開いて、明るく、楽しく、笑顔で、
そばで一緒に過ごしましょう。

ほめてあげましょう。



*9月29日
一つの進歩。

若い頃、母に勧められて茶道を習っていた。

お手前の時の手の動かしかた、
足の運びかたなど、
その無駄のない動きに魅了されたものだった。

もう、
30年ほど前の話なのに、
この年になって、
茶道の時の身体の動かし方や、
ものを両手に持つ時の持ち方などなど・・・
私の生活の中で生かされていると
感じることがしばしばある。

その頃、
どうしてこんな袱紗の使い方をするのだろう?
と疑問に思っていたことに、
ついこの前、その疑問の答えに気がついた。

この年になってから、
やっとか・・・などと思っています。

しかしながら、

30年ほど前の疑問の、
答えに気づいたと言うことは、
私の中では、
一つの進歩なのかもしれない。




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