POEM 「銀河の果てまで」行ってみようか

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西に傾く太陽の残り火を受けて 銀河色に輝く水面 ( みなも )


ヌートリアの 夕食の時間だ

潜っては浮かび上がり 浮かび上がっては潜ることを繰り返している

楽しそうだ

それに応えるかのように、水面 ( みなも )に銀河色の波紋が広がっていく

これから訪れるであろう暗闇を

少しでも遅くしようと画策しているかのような 太陽の残り火



銀河の色を集めたような水面 ( みなも )の波紋に

息を凝らして 寒さに震えながら

一心に シャッターを押し続けた



どこか この世を忘れたかのような

冬のピント 張りつめた薄い空気の中

耳をすませば 水の笑い声がかすかに 聞こえてくる


もう一つ 別の時間が流れはじめる

冷たい空気とともに 身体が 透明になっていく


宇宙のひろがりが 身体をおおい

人の小ささ 

人には作り出せない豊かな色合い

宇宙の無限を色彩の波長に 包まれていく



目には見えない大きな天地の動きの中で 生かされている

小さな 小さな わたし


本当は 違う時間の流れの中で 生かされているから

大丈夫だから

このまま どこへ行こうか?

ちょっと 宇宙まで

ちょっと 銀河色の果てまで・・・・と


心は いつも 自由だ


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